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Eコマース・小売だけじゃない!他業種やオフラインへ広がるデータフィード広告の活用

従来の広告対策の頭打ちを打開!アプリからの集客施策、人材業界での活用も進むデータフィードの可能性


スマホ時代はアプリからの集客施策がカギになる

 スマートフォン普及率の急激な伸長に伴い、EC企業にとってスマートフォン対策は大きな課題になっています。一方、ここ一年、ファッション業界ではアプリへの商品掲載が盛り上がりを見せています。コーディネートアプリやフリマアプリへ、自社商品をデータフィードを行って掲載することで、アプリ回遊中に掲載商品に目を留めたユーザーがそのままECサイト(商品詳細ページ)へ来訪できる仕組みを活用し、アプリ経由の集客施策を強化する企業が増えています。

 今やテレビCMを打つほどの規模に拡大しているコーディネートアプリやフリマアプリですが、その成長を支えているのが下記の機能です。

コーディネートアプリ

・ブランド名、衣料カテゴリなどで検索をかけ、ユーザーやショップ店員が載せたコーディネートを閲覧できる
・気に入ったコーディネートやアイテムを保存しストックできる
・写真を撮って自分のコーディネートを投稿できる
・SNS機能でユーザー同士のコミュニケーションが図れる
・購入したい場合は連動しているECサイトで購入ができる
(例)WEAR/iQON/CoordiSnap

フリマアプリ

・自分の売りたい商品を簡単に出品できる
・代金のやり取りは全てアプリ運営事業者側が行ってくれる
・ブランド名、カテゴリなどで検索をかけられる
・他ユーザー(一般ユーザーとEC事業者)の出品商品を購入できる
(例)LINE MALL/メルカリ

 上記で紹介したようなアプリのユーザーは、ファッションへ関心が高く、ファッション誌にさらっと目を通すような感覚で、すき間時間に手軽にアプリを利用しています。生活にファッションが密着したユーザーが集っているため、一般的なECサイトに比べCVRも高く、今新たな集客チャネルとして注目されています。スマートフォンユーザーへの対策の一貫として、今後もアプリ経由の集客施策が果たす役割は拡大していくでしょう。

 コーディネートアプリやフリマアプリに自社商品を掲載するためには、自社の商品データを媒体へ入稿するための仕組みであるデータフィードが必要不可欠です。媒体によってはクロールでのデータ自動取得を行う場合もありますが、EC事業者は各モバイルアプリの定めるフィード仕様に最適化したデータ構築が必要です。データフィードの管理、運用体制を確立し、モバイルアプリを活かした先進的施策をスピーディーに実行していくことが売上向上の鍵となってきます。さらに今後は、モバイルアプリを活用した集客強化は、ファッション業界だけにとどまらず他業界でも広がっていくことが予想されます。

EC業界だけじゃない!多業種に広がるデータフィード広告活用施策

 ここまではEC業界における具体的なデータフィード広告活用施策をご紹介してきました。ここから、多業界に広がるデータフィード広告の動向について解説していきます。

 これまでEC業界でしか利用できなかったGoogle動的リマーケティングですが、2014年10月に全業種向けにローンチされました。レコメンド型リターゲティング広告のジャンルの代表的な広告媒体としてはCriteoを想起する人も多いでしょうから、Google動的リマーケティングとは「CriteoのGoogle版が全業種で利用できるようになった」とイメージしていただければわかりやすいかもしれません。(※もちろん、掲載商品をおすすめするレコメンドロジックなどは各社異なるため、全く同じではありません)Googleの持つGoogleディスプレイネットワーク(GDN)上で商品単位でのアピールが可能なため、大きな効果が期待できる広告メニューの1つといえます。

Google動的リマーケティングを始めるには?

 Google動的リマーケティングは「Dynamic Remarketing/Dynamic X」とも呼ばれますが、Google AdWordsアカウントを持つ全広告主が利用可能な広告メニューです。動的リマーケティングを始めるためには「動的リマーケティング用キャンペーン作成」「広告主サイトにリマーケティングタグを設置」する必要がありますが、もう1つ重要なのが本連載でもテーマに挙げているデータフィードを用意することです。

※EC業界については、これまでと同様にAdWordsアカウントの他にGoogle Merchant Centerのアカウント開設が必須です。

 Googleではビジネスタイプに応じて9つのフィードフォーマットが用意されており、広告主は自社サイトのビジネス内容に応じたフィードフォーマットを確認し、Googleが定めるフィード仕様・ポリシーに準拠したデータフィードを作成する必要があります。例えば、旅行サイトを運用している広告主であれば、Googleフィードフォーマットから「旅行」を確認し、データフィードを作成します。(※各ビジネスタイプでのフィードフォーマットはGoogle AdWordsのヘルプページに記載があるので、そちらをご参照ください)

 本連載で紹介しているように、データフィード広告において効果を発揮するには、データフィードの構築・改善は広告運用と密接に関わってきます。すなわち、データフィードを理解することが広告効果を高める上でも非常に重要な要素となるのです。

次のページ
人材業界におけるデータフィードの活用事例~Indeed・Careerjet

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この記事の著者

川田 智明(カワダ トモアキ)

2012年4月、株式会社フィードフォース入社。 「オウンドメディアのソーシャル化サービス」の市場調査からセールスを行い、半年後に新規事業として「データフィード最適化サービス」を立ち上げる。現在は、外部企業との事業提携から広告主の集客最大化の提案まで幅広く担当している。

■関連リンク
株式会社フィードフォース

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/12/17 19:01 https://markezine.jp/article/detail/21565

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