認知度は上がった。その次の展開は?
――ネットで話題となり認知度が上がった『まじめにこんなのも売ってます。』ですが、今後どういった展開をお考えなのでしょうか?
和田:商品の入れ替えも含め、鮮度ある更新がしていきたいです。どこまで興味をもっていただけるかわかりませんが、たまにのぞいてみたくなるページになれればと思います。若い層では、ベルメゾンの名前は知っていても利用経験はないという人も多いかと思います。そのような人たちが今後ネット通販を利用する際に名前を思い出すきっかけになれば幸いです。
――「ネットで話題喚起する手法」や「ネットで話題になった時の対応」など、MarkeZine読者にとって有益なアドバイスがあればお願いできますか。
和田:Twitterのようなツールに関していえば、やはり多少とがったものだったので興味をもっていただけたのかなとは思います。今回は各商品につけた「ひとこと」が話題になった理由だと思いますが、これについては、あまりにも過激すぎるのはNGと思いつつ、印象に残らないのも良くないので、悩みながらつけています。わたし自身がシンプルで短く語感の良い言葉が好きなので、そこも意識しています。
また、これがどれだけ認知されているかわかりませんが、話題になったあとなるべく早く『まじめにこんなのも売ってます。』ページの上部にバズったことへのコメントを付けました。意外と長くリツイートされ続けるのだなと感じましたし、同時に画面のキャプチャが拡散されるものだと思うので、キャプチャと少し異なる内容にすることで拡散のもうひと押しができないかと考えたためです。
―どうもありがとうございました。
Web上の記事も、ページビューとSNSの「いいね」が比例しないジレンマが多々あります。同社もSNSで話題になるだけでは売り上げには直結しないというジレンマを抱えているようです。その一方で、若者層の認知度拡大という当初の目的は達成しています。『まじめにこんなのも売ってます。』というページをきっかけに「ベルメゾンネット」を初めて訪れた若者層をどうリピーターに育てていくかが同社の今後の課題と言えそうです。