Uriage 3bai yade!
――花王がセブンイレブン限定で発売した「メンズビオレ SMART」シリーズの商品ラベルに書かれた英文がこちらですね。
――これ、しっかり読むとローマ字表記の関西弁なんですよね!
あれ!よう見つけたな。すらすら読めるやろ。これ日本語やねん。毎日忙しいメンズにリラックスの時間とリフレッシュの気分を届けるスマートスキンケアやで……
――このことに気づいたユーザーのツイート(下記)が拡散したわけですが、話題になる前となった後でどういった変化がありましたか?
とりあえず今日セブンで化粧水買ったのね パッケージの英文何気なく見たらね これね ローマ字でしかも関西弁だった pic.twitter.com/9tRFMvso5V
— 根口六九 (@neguchi69) September 4, 2019
原:話題になった後で、売上は3倍程度になっているとセブンイレブン様からは聞いています。
――「英語のような関西弁のラベル」が仕込まれた「メンズビオレSMART」は、セブンイレブンでの販売予定数量が売り切れたら、その時点で販売終了となるのでしょうか?
原:販売予定数量は都度更新していますので、継続して販売していく予定です。
ターゲット像が絞り込めていたから実現
――なぜ、「英語のような関西弁のラベル」の企画が立ち上がったのでしょうか?
原:商品の企画段階から「速攻・効率スキンケア」というコンセプトとは別に、「肩の力を抜いていこう。頑張る男たちに心の余裕を!」という裏コンセプトを持っていました。「まるでお母さんのサポートのようなささやき、メッセージがあったらリラックスできるよね」、という発想からこうした表現になりました。セブン&アイ様とコラボしたことで、「コンビニエンスストアを利用するビジネスマン」とターゲット像が絞り込めていたので、こうした企画が実現しました。
――「英語のような関西弁のラベル」はマーケティング的に何かを狙った企画だったのでしょうか?
原:SNSでの拡がりは正直狙っていませんでしたので、担当者一同驚いています。ご購入いただいたお客様が、使うときになって気づいて、くすっと笑えたり、ホッコリした気分になって頂ければ、という想いで実施した施策です。「頑張る男たちに心の余裕を!」の伝達表現ですので、そういった意味では、顧客ロイヤリティを狙った施策かもしれません。
――「英語のような関西弁のラベル」に記載されている内容は、温かさがあふれるものとなっています。どなたがお考えになったのでしょうか?
原:弊社の担当は、たまたま関西出身が多く、一人暮らしでコンビニを利用するビジネスマンの心情を自分たちの経験から想像して表現しています。