キャンペーン概要
時期:2017年
国名:ジョージア
企業/ブランド:Antipfund Georgia
業種:非営利組織
視聴者の目に反応する動画
東ヨーロッパの国ジョージアでは、女性のうち7人に1人がDVの被害にあっていると言われています。その原因は、当事者の周囲の人々がDVの事実に目をつむったり、気付かないふりをしていることだと考えられています。
そんな中、DV被害者を支援する活動に取り組むAntipfund Georgiaは、“目を背けがちなDV問題”を啓発するためにAIを活用したインタラクティブなWebサイトを開設しました。
ユーザーがこのWebサイトにアクセスすると、「目を閉じたり開けたりすることで操作ができる」というメッセージが表示され、Webカメラの起動を促します。
同サイトにある動画の視聴をスタートさせると、ユーザーが“目を閉じている間”は男性が女性に暴力をふるい、一方で“目を開ける”とその暴力シーンがストップするという仕掛けが施されています。目を開けている間は、「目を閉じると暴力は決して終わりません」というメッセージが表示されるようになっています。
本Webサイトにより、これまで目を背けられてきたDV問題に対する議論が活発化。総務省がDVに特化した部署を立ち上げることにも寄与しました。
また同団体が運営するDV被害者のホットラインには、キャンペーンの後、被害者と目撃者の双方から従来比で500%以上も電話が寄せられたといいます。
「目を背けずに、向き合おう」というメッセージをWebサイトでのインタラクティブな体験を通じて啓発したユニークな取組みでした。
記事転載元:AdGang