PTPは、日本郵便の年賀状発行枚数と、年賀状に関するCMの出稿量との関係を調査し、結果を発表した。なお調査には、同社のテレビCMデータベースサービス「Madison」で蓄積した、過去3年分の出稿データが用いられた。出稿量はテレビCMの本数ベースで集計・表記している。
発行枚数は15年連続で減少
他の郵便料金を値上げする中、年賀状の価格を据え置いた昨年も、年賀状の発行枚数は下げ止まらなかった。ピーク時の2004年用から2019年用までを見ると、15年連続で減少という結果に。
しかし2019年用の年賀状は価格を10円値上げしたため、発行枚数は減少したものの、売り上げは10%増加している。これにより、2年前の2017年用を上回る水準へのV字回復が見込まれる。
CM出稿本数は昨年と比べて2倍近く増加
次に年賀状のテレビCMについては、今年の出稿本数を合計すると16,913本。昨年と比べて174%のCMが放送されている。また一昨年と比べても17%増加していることから、今年は直近3年間で最も多くCMが流れたことがわかる。
地方への出稿は直近の3年で最多
CM出稿量は昨年と比べて全体的に増加しているものの、大都市圏とそれ以外では傾向が異なることが明らかに。関東や関西などの大都市圏では一昨年と比べて減少しているのに対し、それ以外のほとんどのエリアでは一昨年よりも増加し、直近3年で最も多かった。
年賀状の発行枚数は減り続ける中、テレビCMの出稿量が増えたことについて、PTPでは「テレビCMの効果を 再認識した」「増収になる計画があったのでテレビ予算を増やした」「テレビ悲観・否定論の宣伝担当者が異動した」といった理由があるのではないかと分析している。
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