IT系企業か否かを問わず、モバイルアプリは顧客との重要な接点です。アプリの関連テクノロジーやマーケティング手法は日進月歩で発展を続けており、そのノウハウ・知見はまさに宝の山と言えるのではないでしょうか。
定期誌『MarkeZine』第38号(2019年2月号)では、アプリディベロッパーやマーケティング支援企業に取材し「アプリマーケティング徹底解剖」として特集。ブランディングやサービス設計、アドフラウド対策など各社が重点的に取り組むポイントを紐解いていきます。
アプリ活用がしたければCRMを心得よ
特集では最初に、マーケティング支援に実績のあるReproの平田祐介氏がアプリ活用の心得を解説。非IT企業でもアプリを運用する動きが加速していますが、よくある失敗の原因として「機能を詰め込み過ぎ/アプリである必要がない/既存事業と連動していない」を列挙。そして、運用の要はCRMにあると説きます。
次々と生まれるモバイルのアドフラウド 関係各社それぞれの一歩が大きな力に
モバイル広告の不正防止ツールを提供するadjustの佐々直紀氏は、アドフラウドの発生率が増加傾向にあると指摘。全世界の10%から20%がフラウドだと推測します。これはもはや、モバイル広告を出稿するあらゆる企業にとって喫緊の課題と言って間違いありません。佐々氏はデータへの意識を高め、健全化を図るべきだと警鐘を鳴らします。
「モンスト」に学ぶ、アプリのブランディングを成功させる秘訣
次に、アプリのブランディングについて、『モンスターストライク』を展開するミクシィの根本悠子氏にうかがいました。ゲームだけでなくアニメ、映画、グッズ、ショップ、他作品とのタイアップなど、オンラインとオフラインを問わずユーザーとの接点を作り出している同作。根本氏はユーザーに作品の価値を理解してもらい、サービスについて話題にしてもらうことが重要だと話します。
「Pairs」の急成長を支えるサービス設計とマーケティングの全貌
最後にお話をうかがったのが、オンラインでティングサービスの先駆けとなった「Pairs」を手がけるエウレカの中村裕一氏です。リリース当初、広告費の9割をFacebookに費やしたそうですが、それは実名制で安心感のあるFacebookログインを採用したため。また、退会したユーザーに利用体験を語ってもらうなど、信用度を高める施策に注力することが欠かせないと語ってくださいました。
定期誌『MarkeZine』第38号ではこの他にも、BtoC事業で成長が拡大しているデルの横塚知子氏が巻頭インタビューに登場。より詳しく知りたい方は、ぜひ特設ページをご覧ください!