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データを活用できない原因は分析力ではない? 『問題解決ができる!武器としてのデータ活用術』発売

 MarkeZineを運営する翔泳社では、10月15日(火)に『問題解決ができる!武器としてのデータ活用術 高校生・大学生・ビジネスパーソンのためのサバイバルスキル』を発売しました。

 本書はデータ活用の重要性が高まる今、注力しているつもりなのにいまいち成果を出せていない場合に処方箋となる考え方を解説した1冊です。

 著者の柏木吉基さんはデータ分析をしても成果につなげられない原因を、そもそも解くべき問題が定義されておらず、仮説にもとづいたデータ分析ができていないことにあると指摘します。ところが、その原因をデータ分析力が不足していることに求めてしまう人も多いのだとか。あるいは、データを活用しようとして、いきなりデータを取り出してグラフを作ってしまっている場合もあります。仮説もなくグラフを眺めていても、答えは見つかりません。

データ活用の成否を決する真逆のアプローチ

 データを活用するには、まず下記の図のような流れを把握することから始めなければならないのです。

データ活用に必要な三つの箱

 データをビジネスの成果につなげるために、そして特にマーケターに必要とされるのは、テクノロジーが解決してくれる(2)分析そのもののスキルや知識ではなく、(1)分析前の問題/目的定義と仮説構築、そして(3)分析結果の解釈とストーリー構築です。

 本書ではデータを活用するための考え方について、高校生でも理解できるよう平易に解説しています。自社が抱える課題とは何か、それを解決するのにどんなデータを用いればいいのか、そのデータの分析結果からどういった解決策が考えられるか──そうした思考法こそが武器としてのデータ活用術です。

目次

第1章 これからの時代に求められるデータ「活用」リテラシー
 機械がやる仕事、人がやる仕事
 統計を学んでも統計を「使える」ようにはならない
 「まずデータを見る」を止める

第2章 本当に正しい問題を正しいデータで解いていますか?
 データ活用の全てを台無しにする最大の原因はこの二つにあり!
 主原因1:解くべき問題が明確でない(Are you solving the right problem?)
 主原因2:定義した問題と使うデータが一致していない(Are you using the right data?)
 ビジネスの現場での事例

第3章 「これが問題なんです」ってデータでどう言えば良いの?
 結果と評価は違う
 比較の視点の重要性
 比較のテクニック
 比較の事例紹介

第4章 結果だけが言えればそれで良いの?
 最終ゴールは「アクション・判断」
 要因をデータで特定するための考え方とテクニック
 知っておきたい注意事項

第5章 世の中「方策君」ばかり
 増殖しがちな「方策君」とは
 方策君に陥るメカニズム
 「なぜ(要因)」の追求を癖にしよう
 ワークショップ問題にチャレンジ!

第6章 情報サマリー力で「すなわち……」を言えるようにする
 結果と結論は違う
 結論を導くときに気をつけたいこと

第7章 「データで問題解決できる」という幻想
 「データの中に答えがあるわけではない」を認識する
 視野を広げることが分析の幅を広げる
 「見えていない」ものを「見える化」するためのテクニック
 今とこれからの時代に必要な「生き残る力」とは

第8章 個人と組織のデータ活用力を高めるために
 データに取り組む「環境」について考えたことがありますか?
 うまくいっている個人や組織は何が違うのか

問題解決ができる!武器としてのデータ活用術

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問題解決ができる!武器としてのデータ活用術
高校生・大学生・ビジネスパーソンのためのサバイバルスキル

著者:柏木吉基
発売日:2019年10月15日(火)
価格:1,600円+税

本書について

本書を読めば、データを活用して問題を解決するための思考法と手順が身につき、「データの読み方・分析の仕方」への見方やアプローチが大きく変わることでしょう。

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この記事の著者

渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)

 翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/10/15 07:00 https://markezine.jp/article/detail/32130

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