ジャストシステムは、「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2019年総集編」を発表した。
CtoCアプリは「メルカリ」と「ヤフオク!」が2強
「CtoCサービスを利用した経験がある」と答えた人の割合は、2017年4月度調査では27.3%、2019年12月度調査では28.9%と微増した。また、利用しているCtoCサービスを聞いたところ、2017年4月度調査では、CtoCサービス利用経験者のうち、「ヤフオク!」を挙げた人は49.7%、「メルカリ」は31.0%だった。2018年8月頃から「ヤフオク!」と「メルカリ」の利用率は拮抗するようになり、2019年12月度調査では「ヤフオク!」の利用率は50.0%、「メルカリ」は52.5%と、「メルカリ」が「ヤフオク!」の利用率を上回るまでになった。
最も使われているECアプリは「Amazon」
2019年12月度調査において、スマートフォンのアプリからECを利用する人に対して各ECアプリの利用状況を聞いたところ、最も多くの人に利用されていたECアプリは「Amazon」(70.7%)、次いで「楽天」(63.9%)、「Yahoo!ショッピング」(45.1%)だった。
2017年4月度調査でも、やはり最も多くの人に使われているECアプリは「Amazon」(62.9%)、次いで「楽天」(57.0%)、「Yahoo!ショッピング」(37.8%)だった。いずれのアプリも利用率は伸びており、やはり3大ECショッピングモールは、ECアプリも浸透しているようだ。
10代の5割が「UNIQLO」アプリを利用
2019年12月度調査時、最も利用されていた(※)ECアプリ「Amazon」の世代別利用率は、10代(70.6%)、20代(68.7%)、30代(71.4%)、40代(69.7%)、50代(75.5%)、60代(69.7%)で、世代間であまり差がなく使われていることがわかった。
一方「楽天市場」のアプリと「Yahoo!ショッピング」のアプリは、比較的年齢が高くなるにつれて、利用率が高くなる傾向にあった(「楽天市場」アプリの利用率は、10代:41.2%、20代:57.8%、30代:64.3%、40代:68.2%、50代:85.7%、60代:60.6%。「Yahoo!ショッピング」アプリは、10代:29.4%、20代:34.9%、30代:42.9%、40代:56.1%、50代:49.0%、60代:63.6%)。
また「UNIQLO」アプリの利用率を見てみると、10代(50.0%)、20代(31.3%)、30代(27.1%)、40代(31.8%)、50代(32.7%)、60代(27.3%)だった。
※EC利用経験者で、「スマートフォンのアプリ」からECを利用すると答えた人が対象。
若年層の購買行動に最も影響を与えるのは「SNS」
2019年12月度調査において、ECサイト・アプリから新商品やキャンペーンなどについて受け取っている通知の中で最も商品購入につながっている方法を一つ挙げてもらったところ、一番多かった回答は「メールマガジン」(46.0%)、次いで「アプリのプッシュ通知」(12.6%)、「SNS」(12.0%)だった。
年代別に見てみると、10代と20代は「SNS」が最も多かったのに対し(10代:25.0%、20代:25.9%、30代:12.6%、40代:9.6%、50代:2.0%、60代:7.0%)に対し、30代以降は「メールマガジン」だった(10代:17.5%、20代:23.5%、30代:33.3%、40代:57.4%、50代:58.4%、60代:64.0%)。
最も購買行動につながるSNSは「LINE」
ECサイト・アプリから通知を受け取っているSNSの中で、最も商品購入につながっているSNSを挙げてもらったところ、2019年12月度調査では「LINE」を挙げた人が最も多く(39.7%)、次いで「Twitter」(27.8%)、「Instagram」(18.3%)だった。
一方2017年4月度調査では、「LINE」(36.8%)、次いで「Twitter」(32.1%)、「Facebook」(12.3%)、「Instagram」(5.7%)だった。この間、「Instagram」は12.6ポイント伸ばし、より多くの人の購買行動に影響を与えるSNSと成長したことがわかる。
【調査概要】
調査主体:ジャストシステム
調査名:「Eコマース&アプリコマース月次定点調査」
調査期間:2019年1月~2019年12月の間、毎月1回実施
調査対象:Fastaskのモニタのうち、17歳から19歳の男女50名ずつ、加えて20歳から69歳までを10歳ごとに、男女100名ずつ割り付けて回収(合計1,100名)。
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査
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