サイカは、独自の広告調査・研究レポートとして「企業の広告宣伝担当者320人に聞いた、新型コロナウイルス第2波(※)がマーケティング活動にもたらす影響実態調査」を実施し、その結果を発表した。
※同レポートにおいては、調査の便宜上、2020年4月~5月の感染拡大を「第1波」、2020年7月以降の感染拡大を「第2波」と呼称
感染拡大が企業の広告宣伝活動に及ぼす影響は減少傾向
新型コロナウイルスの感染拡大に対し、広告宣伝活動において企業がどのような対応をとったのか、第1波・第2波それぞれについて調査を行い、以下の結果を得た。
第1波の際の対応として、「すべての広告出稿を止めた(15.6%)」「大半の広告出稿を止めた(35.9%)」と回答した方があわせて51.5%と、広告出稿のすべてもしくは大半を停止した層が過半数を占めていたが、第2波における対応では39.4%と、12.1ポイント減少した。
また、第1波の際、「予算通り広告を出稿した」と回答した人は25.0%だったが、第2波以降は7.5ポイント増の32.5%まで増加している。
第1波の時と比較すると、過半数が広告出稿を削減していない
第1波の際に広告出稿の一部または全部を止めたと回答した広告宣伝担当者に対し、第2波における対応の変化について調査を行ったところ、「第1波の時ほどは減らしていない(29.6%)」「広告出稿を止めていない(18.7%)」「広告出稿を増やした(3.5%)」と回答した人があわせて51.8%と、第1波と比較して広告出稿の制限を緩和している人が過半数に達している。一方、「第1波の時よりも減らしている」と回答したは人10.4%にとどまった。
第2波での消費行動の停滞は、第1波に比べて限定的
質問2で、第1波の時と比べて第2波では広告出稿を「第1波の時ほどは減らしていない」「広告出稿を止めていない」「広告出稿を増やした」と回答した広告宣伝担当者に対し、第2波において第1波よりも広告出稿を減らさなかった理由を調査した。
その結果、最も多かった回答は「第2波での消費行動の停滞は第1波に比べて限定的であると見通しているため(41.2%)」に。「広告出稿を長期的に停止することによる中長期的なブランドへのダメージが大きいと判断したため(37.0%)」「第1波の時に広告出稿を停止したことによる事業へのダメージが大きかったため(35.3%)」が2位、3位に続いた。
【調査概要】
調査主体:サイカ
調査名:企業の広告宣伝担当者320人に聞いた、新型コロナウイルス第2波がマーケティング活動にもたらす影響実態調査
調査対象期間:2020年8月
調査方法:Webアンケート調査
調査対象:以下の条件を満たす320名の広告宣伝担当者
・インターネット広告、およびオフライン広告の両方を出稿している企業の勤務
・その企業にて、直近1年以内もしくは現在オフライン広告出稿業務に従事する者
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