リモートワークを始めとするフレキシブルな働き方が普及し、多くの人が自社や転職先を評価するうえで「どのように働けるのか」を重視するようになりました。
こうした環境や価値観の変化にいち早く対応し、社員の働き方を改善してきた企業の1つがSlackです。同社ではこれまで当たり前だった「平日の月~金、9時から17時までオフィスで働く」というあり方を見直し、未来のための柔軟な働き方を模索してきました。
その考え方や具体案をSlack経営陣が書き下ろした初の著書、『Slackが見つけた 未来の働き方 いつ、どこで働いても全員が成果を出せる組織づくりのすべて』が、1月20日(金)にMarkeZineを運営する翔泳社から発売となりました。
本書では社員の働きやすさは当然のこと、そのうえで成果を出す組織を作るための施策が解説されています。重要なのは「どこ」より「いつ」働くか、勤務時間が自由でも会議が多すぎたら意味なし、1人がオンライン参加なら全員オンライン参加──といった具体的な解決策は、どの企業でもすぐに実践できます。
自身の働き方を見直したい方だけでなく、リーダーやマネージャーなどチームあるいは会社の文化自体をアップデートしたいと考えている方におすすめの1冊です。
※本書は『How the Future Works: Leading Flexible Teams To Do The Best Work of Their Lives』(2022, Wiley)の邦訳です。
目次
未来の働き方について考える
1 「9時から5時」の働き方はもう機能しない
2 柔軟な働き方を進めるべきこれだけの理由
7つのステップで未来の働き方を実現する
Step 1 「方針」を策定する――そもそもの目的とねらい
Step 2 「ガードレール」を決める――方針を行動に落とし込む
Step 3 チームの「取り決め」を定める――個別の事情に配慮する
Step 4 メンバーを巻き込む――実験と変革を続ける体制
Step 5 つながりを築く――社内文化を育む仕組み
Step 6 リーダーを教育する――求められる管理スキル
Step 7 成果に基づき評価する――「監視」から「信頼」へ
【巻末付録】未来の働き方ツールキット
・柔軟な働き方の目的と方針を設定するフレームワーク
・ガードレールを設定するフレームワーク
・会議を減らすベストプラクティス
・チームの取り決めのサンプルとなるスターターテンプレート
・柔軟な働き方の課題を解決するデザイン思考のステップ
・意義ある会議を行う4つのヒント
・マネージャーが「コーチ」になるためのヒント
・個別業務マニュアル(POM)ワークシート
・成果に基づく人事評価基準の事例集
・従業員が離職する可能性を把握する3つの質問
・BCGによるチームの成功を測るアンケート