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「これが欲しかった」とBondeeに感じる理由 Z世代VCが語る、次世代SNSの魅力とつながりに求めるもの

 2023年1月下旬、突如日本で存在感を示し、IT界隈を中心に話題を集めている次世代SNS「Bondee」。「メタバース×SNSなプロダクト」とも言われるこのSNSは、何が大きな特徴なのだろうか。今回話を聞いたのは、ダウンロードから1週間ですでにBondeeのヘビーユーザーで、現在は台北を拠点に働いているCyberAgent Capitalの池田大将さん。池田さんがBondeeに惹かれている理由は、Z世代の今を映し出しているのかもしれない。

いちばん刺さったのは「リアルとのギャップを上手く縮めているところ」

――まず、Bondeeを知ったきっかけについて教えてください。

最初は「Bondee」という名前ではなく、ちょうど1年くらい前に中国で「Zheli(啫喱)」として流行っていました。ただ当時は使っておらず、とうとうメタバース×SNSのアプリが登場したのだなと感じたくらいでした。そこからしばらく名前を聞かなかったのですが、1週間ほど前に英語の記事を見ていたときにふと目にとまりました。なんだかこれは見たことあると思っていたら、どうやら当時見かけたZheliのグローバル版が、今回登場したBondeeのようでした。

「なんか見たことある」が最初で、そのあとに「UIきれいそう」「おもしろそうだな」と感じました。仕事柄、SNSだけでなくトレンドは追うようにしているので、いつものようにダウンロードしてみたのが、1月末ごろだったと思います。

実際にアプリを開いてみると、オープニング動画のUIがとてもきれいかつポップで、とにかくワクワクしたんです。始まったときからあそこまでワクワクしたアプリは初めてのような気がします。

――Bondeeでもっとも魅力に感じたのはどのような部分ですか?

Z世代としていちばん刺さった部分は、リアルとのギャップを上手く縮めているところです。全体のUIもポップでかわいく、アバターの質感も3Dかつマットな感じで、自分自身に近いアバターをつくることが可能です。

たとえば、ホーム画面で友人を2回タップすると「ねぇねぇ」と声をかけることができる機能があり、スマホに通知がくるようになっています。実際の生活で人に声をかけるときに「ねぇねぇ」と言うときは肩を叩くことが多いかと思うのですが、Bondeeでもアバターがそれと同じ動作をしています。

またBondeeで友だちの家に遊びにいき、メモを貼ることができます。たとえば「今日もお疲れさま!」と書いて友だちの家にメモを貼ると、友人はそれを自分の家で見ることができる。人の家に遊びに行ってメッセージを残すのも、実際に友人の家を訪れたときにする行動ですよね。こういった機能が、Bondeeがリアルに近いSNSであると感じた理由のひとつです。

家に貼られた黄色いメモと、メモに書かれたメッセージ。
家に貼られた黄色いメモと、メモに書かれたメッセージ。

別の視点では、アバターのステータスを変えることができる点にも魅力を感じています。「リラックスしている」「音楽を聞いている」といった状態を表すことができるだけでなく、「恋愛」「悩み中」など気持ちのステータスを変えることもできます。たとえば友だちの表示が「恋愛」になっていたら恋愛の相談聞いてほしいのかな?と想像することができるし、「金欠」のアバターだったら「じゃあご飯おごるよ」と声をかけることもできる。ステータスを更新することで話のきっかけをつくったり、気持ちを可視化できたりと、より仲を深めるための工夫がなされているように思います。

ただ現状フレンド機能として登録できる人数は50名までとなっているため、本当に仲の良い人たちとつながるためのSNSとして機能するでしょう。つまり、「ねぇねぇ」と声をかけたり、ステータスを「恋愛」「金欠」としていても気を遣わない関係性の50人であることを前提に設計されている点も新しいと感じています。

株式会社サイバーエージェント・キャピタル 池田大将さん
株式会社サイバーエージェント・キャピタル 池田大将さん

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2023/02/07 08:00 https://markezine.jp/article/detail/41246

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