SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第113号(2025年5月号)
特集「“テレビ”はどうなる?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

生成AI台頭時代に読んでおきたい、 コンテンツマーケティングの基本と実践

サイトリニューアル時、気をつけてますか? 検索順位を守るために企業がすべき、SEOの誤解と対策

 Webの集客手法が多様化する中、「検索エンジンを使う人が減ったのでは?」と思う人も少なくない。特に昨今は、生成AIやSNSが注目されているが、Googleをはじめとした検索エンジンは今も主要な集客経路となっている。本連載では、ナイルのSEO研究所が、なぜ今でもSEOが重要なのか、そして次世代の集客戦略にどう活かすべきかを解説。第二回となる今回は「サイトリニューアルとSEO」について。企業のサイトリニューアルは数年に一度実施される大プロジェクトのひとつだ。しかし、リニューアルを経て検索順位や検索流入が減ってしまうことも少なくない。こうした状況を回避するためには、どういった打ち手があるのだろうか。西脇氏に語ってもらった。

企業のサイトリニューアルに、よくある誤解とは

 前回の記事では大変多くの方にご覧いただきありがとうございました。今回は、「サイトリニューアルとSEO」についてお話しさせていただきます。

「せっかくデザインを一新したのに、検索流入が激減した……」

「サイトリニューアルをすれば検索順位が上がると思っていたのに……」

 そんな悲痛な声を、SEOの現場では何度も耳にします。実際、SEOが考慮されないままリニューアルされたことで検索順位が下がり、その原因調査と回復のためのご相談を承ることもあります。

 私がご支援で携わった中でも、サイトリニューアル直後に検索流入が半分以下まで減少してしまったあるお客様が印象深く記憶に残っています。「リニューアルしたのだから上がると思ったのに」と、パートナーの制作会社様と半年以上にわたり模索した末、弊社へ原因特定調査のお声がけをいただいたお客様です。

サイトリニューアルによる検索流入減少の事例
サイトリニューアルによる検索流入減少の事例

 上記は検索流入の12ヵ月間の推移グラフです。元の水準に戻るのに半年ほどかかっています。

 こういった問題の根本には、「リニューアルすればサイトが良くなる=Googleからの評価も向上し順位が上がる」という、一見正しそうに思える誤解があります。しかし、検索エンジンは見た目の美しさや整理された情報だけではなく、サイトの全体構造や、Googleにとっての読み取りやすさといった観点でも評価しています。

 さらに、リニューアル前のサイトからの「評価の引き継がれ方」のように専門的なSEOも関係しているため、むしろリニューアルが原因で評価がリセットされることがあるのです。

なぜサイトリニューアルで順位と検索流入が悪化するのか?

 「デザインを一新し、UI/UXも改善したのに、検索順位が下がった」

 こんなケースをよく耳にします。一体、何が原因なのでしょうか?代表的な原因は以下の11個のポイントにあります。

 サイトの特性によって、上記以外のポイントも存在します。その中でも「URL構造の変更、リダイレクト漏れによる影響」「コンテンツの整理・削除による影響」の2つのポイントにフォーカスしてお話しします。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
    ※プレミアム記事(有料)は除く
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ポイント1:URL構造の変更、リダイレクト漏れによる影響

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
生成AI台頭時代に読んでおきたい、 コンテンツマーケティングの基本と実践連載記事一覧
この記事の著者

西脇 遼平(ニシワキ リョウヘイ)

 ナイル株式会社 SEO研究所所長

 4年間の個人サイト運営を経て、2021年にナイル株式会社へ入社。SEOコンサルタントとして3年間、ECサイトをはじめとする大規模サイトのテクニカルSEOや、企業オウンドメディア・ランキングサイトのSEO支援を担当。2024年よりSEO研究所長に就任し、社内でのSEO...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/05/29 09:00 https://markezine.jp/article/detail/48586

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング