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滝井秀典のすぐわかるキーワードマーケティング入門

第4回 キーワード広告のクリック率はキーワードの条件次第

キーワード広告のクリック率は「約10%」というセオリーと比較して、自分が出した広告のクリック率が低い、という相談をよく受ける。しかし、条件が違えば当然クリック率は変化するものだ。そんな時は考え方を変えてみよう。

クリック率が「2%」は低いのか?

 最近、こんな質問を受けることがよくある。

相談者A:「オーバーチュアのキーワード広告で1位表示しても、クリック率が2%と低いのですが、どうしたらいいでしょうか?」

 こんなとき、私はこう答える。

私:「どうしようもないので、ほかのことを考えてください」

 「クリック率は概ね10%」というセオリーがあまりにも目立ちすぎて、誤解をしている人が多いようなのだが…。くどいようだが「クリック率10%、コンバージョン率1%」というのはあくまでも単なる目安である。ここでいう「目安」という意味は、例えば「日本の桜は概ね4月に開花する」といっているのとほぼ同じと思ってもらってOKだ。

 桜の花が咲く時期というのは、たとえば北海道と九州ではぜんぜん違う。九州なら3月上旬に桜が開花することもよくある。一方、北海道なら5月上旬まで咲かないこともある。「場所」という条件が違えば、桜が開花する時期はそれぞれ違ってくることには誰も異論はないだろう。

 これと同じことで、「健康食品」という大雑把なキーワードに、「オリゴ糖」の商品広告を1位表示させたって、絶対にクリック率は10%にはならない。せいぜい2%がいいところだろう。一方、「不用品回収 練馬区」というキーワードに「練馬区に対応する不用品回収業」の広告を出せば、確実に10%以上のクリック率となる。

桜の開花時期もキーワード広告のクリック率もあくまで目安

 要するに、条件が違えば当然クリック率は変化するのである。

 しかし、桜の開花時期が3月~5月の間に集中して、決して12月には開花しないのと同じように、キーワード広告のクリック率も、2%~20%の間にだいたい収まる。決して80%とか、0.2%といった数字にはならない。だいたい10%前後に収まる。目安、というのはつまりこういう意味である。

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高いも低いも、キーワードの条件次第

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この記事の著者

滝井 秀典(タキイ ヒデノリ)

日本大学芸術学部卒業。株式会社キーワードマーケティング研究所 代表取締役。 インターネットで検索されるキーワードの投資対効果を瞬時に見分けられる「言葉の研究家」。広告代理店事業、データベースマーケティング会社を経て独立。起業後わずか3ヶ月でペット関連事業のネット通販サイトを業界売上日本一にする。現在は、自ら「売れるキーワード」を発掘し、年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/01/09 12:00 https://markezine.jp/article/detail/532

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