クリック率が「2%」は低いのか?
最近、こんな質問を受けることがよくある。
こんなとき、私はこう答える。
「クリック率は概ね10%」というセオリーがあまりにも目立ちすぎて、誤解をしている人が多いようなのだが…。くどいようだが「クリック率10%、コンバージョン率1%」というのはあくまでも単なる目安である。ここでいう「目安」という意味は、例えば「日本の桜は概ね4月に開花する」といっているのとほぼ同じと思ってもらってOKだ。
桜の花が咲く時期というのは、たとえば北海道と九州ではぜんぜん違う。九州なら3月上旬に桜が開花することもよくある。一方、北海道なら5月上旬まで咲かないこともある。「場所」という条件が違えば、桜が開花する時期はそれぞれ違ってくることには誰も異論はないだろう。
これと同じことで、「健康食品」という大雑把なキーワードに、「オリゴ糖」の商品広告を1位表示させたって、絶対にクリック率は10%にはならない。せいぜい2%がいいところだろう。一方、「不用品回収 練馬区」というキーワードに「練馬区に対応する不用品回収業」の広告を出せば、確実に10%以上のクリック率となる。
要するに、条件が違えば当然クリック率は変化するのである。
しかし、桜の開花時期が3月~5月の間に集中して、決して12月には開花しないのと同じように、キーワード広告のクリック率も、2%~20%の間にだいたい収まる。決して80%とか、0.2%といった数字にはならない。だいたい10%前後に収まる。目安、というのはつまりこういう意味である。