“言葉”だけにとらわれない重要なポイント
企業がマーケティング活動をするのですから、インターネットに溢れる最新の言葉だけでなく、身近にある大切なことを把握しておきたいところです。
最も重要なことの一つは、自社や自社商品のことです。自社を知らずして最適な立ち振る舞いができるわけもなく、自社商品のことを知らずして何を伝えるべきか判断のしようがありません。自社の戦略はもちろん、リアルの営業活動やマーケティング活動についても詳しく理解をしておいた方が良いでしょう。
そして、あたりまえではありますが、顧客も非常に重要なことの一つです。どこにいる、どういう人で、どういう時に商品を検討するのか、どのようなニーズがあるのか、インターネット上をどのように活動しているのかなど、これらを徹底的に想像したり、体験をしてみることで顧客のことをよく知るのです。顧客のことを知らずして営業やマーケティングを成功させるのは無理がありますから、とにもかくにも顧客のことを徹底的に知っておくべきです。
さらに、ライバルとなる競合各社のことも知らなければなりませんし、その競合がインターネット上でどのような活動をしているのかも把握しておく必要があります。リアルでは競合になるとは思ってもいなかった企業や団体、個人などが、オンライン上では実は競合になっているといったこともあるので、競合といってもその意味は広くなります。顧客が商品を検討する際、目にするホームページやブログすべてが競合になりうる可能性があるとも言えるでしょう。
マーケティングのキホンとは?
この「自社」「顧客」「競合」の三要素は、オンラインマーケティング用語を理解したり、最新マーケティング手法を実践するなかでも忘れてはなりません。自社ならどうするか、顧客はどういう行動をするか、競合ならどう対策するのかなどといったように、各種用語や手法についてもさまざまな立場にあてはめて考えることで、最新用語や手法も良い意味で違った見え方をするのではないでしょうか。
ブログが流行しているからブログを導入するというのではなく、自社が顧客とコミュニケーションをとるのに最適だからブログを導入する、そんな考え方でオンラインマーケティングを実践していきたいものです。

ブログを営業マンにする!
私がインターネットを活用し始めたきっかけは、以前営業マン時代によく歩き、汗をかきながら活動していた「あんなこと」も「こんなこと」も、インターネットならば効率よく実現できそうだと思ったからです。それは下記のようなことで、まさにマーケティングや営業活動そのものを表しています。
・顧客と出会うこと
・顧客と接点を持ち続けること
・顧客を説得すること
・最終的には顧客に買ってもらうこと
この一連の活動が、ブログを活用することで非常に実現しやすくなっているように感じています。企業も顧客もブログを活用することで、情報コミュニケーションがやりやすくなったのです。
ブログを使えば○○円儲かる!、ブログだけでSEOも完璧、ブログだけで会社の売上が○倍!などということは言いません。そういった可能性があることはたしかだと思いますが、自社のビジネスとの整合性や企業努力に大きく影響されますし、「ブログ=成功」とはなりません。あくまでも、ブログは道具です。自社の目的を達成するために、道具を賢く活用することが必要です。
次回以降、「自社」「顧客」「競合」といった視点で、ブログを営業やマーケティングに賢く活用していくためのポイントを解説していきます。