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リッチメディア広告

 インターネット広告における表現方法のひとつ。テキストや画像だけでなく、音声や動画、閲覧者とのインタラクションなど、大容量データで表現される広告のことを指す。

 回線容量の少なかったインターネット黎明期にはあまり見られなかったが、ブロードバンド化の進展とともに、FlashやJava、Dynamic HTMLなどを使った大容量の表現が可能となった。その主な表現には、アニメーション、インタラクション表現、ストリーミング映像、音声などが挙げられる。

 アニメーションやインタラクション表現(ゲームなど)は、Macromedia社のソフト・Flashを使用したものが多い。ストリーミング映像や音声のみでの広告は、まださほど普及してはいない。

 メリットは、これまでのテキスト広告やバナー広告よりも一層のインパクトがまず挙げられる。実写映像の表現もストリーミングによって可能であることから、既存のTVCMの代替としても期待されている。

 デメリットは、容量が大きいために表示されるまでの時間がかかることに尽きる。ブロードバンドは日本でもかなり浸透しているが、ネットユーザーの回線容量や使用PCのスペックはまだ一律ではないために、いわゆる「重い」広告として敬遠される向きが強い。それゆえ、ほとんどのブラウザには、リッチメディア広告をブロックする機能拡張も準備されている。

 現状ではまだテキスト広告やバナー広告の後塵を拝しているが、将来的な回線容量の増加やユーザーの使用PC環境の向上により、より広く普及するものだと考えられている。

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この記事の著者

松谷 創一郎(マツタニ ソウイチロウ)

1974年生まれ。広島県出身。ライター。2001年、共著『サブカルチャー世界遺産』(扶桑社)を刊行。2004年、カルチャースタディーズ研究所に主任研究員として在籍。2005年、国際大学グローバルコミュニケーションセンターに編集主任として在籍。専門領域は、社会事象、映画やマンガなどのサブカルチャー全般、若者文化など。これまでに仕事をしてきた媒体は、『日経エンタテインメント!』『SPA!』『サイゾー』『ダ・ヴィンチ』『創』『週刊アスキー』『別冊宝島...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/07/21 16:56 https://markezine.jp/article/detail/69

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