インターネット広告における表現方法のひとつ。テキストや画像だけでなく、音声や動画、閲覧者とのインタラクションなど、大容量データで表現される広告のことを指す。
回線容量の少なかったインターネット黎明期にはあまり見られなかったが、ブロードバンド化の進展とともに、FlashやJava、Dynamic HTMLなどを使った大容量の表現が可能となった。その主な表現には、アニメーション、インタラクション表現、ストリーミング映像、音声などが挙げられる。
アニメーションやインタラクション表現(ゲームなど)は、Macromedia社のソフト・Flashを使用したものが多い。ストリーミング映像や音声のみでの広告は、まださほど普及してはいない。
メリットは、これまでのテキスト広告やバナー広告よりも一層のインパクトがまず挙げられる。実写映像の表現もストリーミングによって可能であることから、既存のTVCMの代替としても期待されている。
デメリットは、容量が大きいために表示されるまでの時間がかかることに尽きる。ブロードバンドは日本でもかなり浸透しているが、ネットユーザーの回線容量や使用PCのスペックはまだ一律ではないために、いわゆる「重い」広告として敬遠される向きが強い。それゆえ、ほとんどのブラウザには、リッチメディア広告をブロックする機能拡張も準備されている。
現状ではまだテキスト広告やバナー広告の後塵を拝しているが、将来的な回線容量の増加やユーザーの使用PC環境の向上により、より広く普及するものだと考えられている。