シンガポールでの新事業は、海外市場への参入はもちろんだが、薬事法改正による広告規制や対面での情報提供が不要な第3医薬品に以外の医薬品の通信販売規制など、医薬品のネット通販にとって閉鎖的になりつつある、日本市場の課題を打破するねらいが大きい。
ケンコーコムは今年9月に設立した、100%子会社Kenko.com Singapore Pte. Ltd.を通じて、健康関連ECサイト「Kenko.com Singapore」を運営。サービス開始当初は、100万人といわれる海外在住の日本人をターゲットとして、日本語での商品説明文を付したサイトとして展開するが、主な取扱商品は、日本の薬事法分類における第1類医薬品・第2類医薬品、排卵日検査薬など、国内のネット通販で提供できない医薬品を含んでいる。今後は、アジア全域を対象としたサービスのグローバル化を進めるとしている。
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