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動画マーケティング最前線(PR)

ソーシャルメディア時代のいまこそ“EC”から“VC”へ
Videoコマースで顧客エンゲージメントを高めて売上90%アップを実現

 動画マーケティングへの注目が集まる一方、動画活用の成功事例は、ライバルにノウハウを盗まれまいと公開が渋られているのが現状だ。いち早く動画導入に成功した数少ない事例の中から、直接的なコンバージョンよりロイヤリティ向上を狙ったコンテンツも積極的に配信することで、顧客エンゲージメントを高め、最終的に売上を90%も向上させたMarks & Spencerの事例を紹介していこう。(バックナンバーはこちら)

Zapposの成功で一気に火がついた動画マーケティング

 あのAmazonが一目置く靴のECサイトZappos。同社は2010年を動画マーケティングの年になると考え、動画を大々的に導入してECサイトの売上をさらに伸ばしている。アメリカでは動画導入に成功したZapposの事例を取り上げる書籍も出版されるなど、マーケッターの間で動画マーケティングへの関心は高まるばかりだ(詳細:CVRが1.8%から8%以上に改善された例も! Zapposも注目の動画マーケティングで差を付けろ)。

 動画配信プラットフォームサービスを提供するBrightcoveでマーケティング&プロダクトマネジメント部門のバイスプレジデントを務める須賀正明氏(写真右)は、特にECサイトやBtoCの消費財メーカー、ブランディングを重視する企業などで、自社のサイトに動画を導入するケースが増えていると指摘する。

 「Eコマースのサイトを中心に、動画を使って成功した先進的な事例が出てきました。マーケティング専門の情報サイトの中には、そうした動画をうまく活用しているECサイトを“V(Video)コマース”サイトと呼ぶところも出始めています」

 2年前には「サイトに動画を載せましょう」という話をしても見向きもされない状態だったというが、アメリカではZapposに倣えと、各社が競うように動画マーケティングに取り組み始めているのだとか。

 動画活用がサイト成功のカギを握るようになったことで、確かに導入企業の数は増えた。ただ、成功事例が出てきても、「もっとノウハウを貯めるまでは外部に情報を漏らすまい」と事例として取り上げられることを渋る企業も多いのが現状だと須賀氏は語る。

 本稿では、そんな中でもなんとか公開が認められた貴重なVコマースの成功事例を紹介していこう。

顧客エンゲージメントを意識してワイン売上90%アップのMarks & Spencer

 イギリスに本社がある大手小売チェーンのMarks & Spencerは、2009年4月にMarks & Spencer TVという動画サイトをオープン。立ち上げて間もなく動画マーケティングの効果を実感し、わずか半年で190本以上の動画を公開。開始から半年間で再生された動画の延べ時間は、なんと100万分(約700日相当)にも及ぶという。

Marks& Spencer TV
 Marks& Spencer TV

 動画サイトを始めたことでFacebookやTwitterといったソーシャルメディアからの流入が増えたほか、リピート率の向上にも奏功しているそうだ。Marks & Spencer TVでは、ファッション、フラワー、ホーム、フード、ワインなど、同社の取り扱う商品カテゴリごとにさまざまな動画が掲載されている。

 ワインのカテゴリなら、「今週のお薦めワイン」、「夏にお薦めのワイン」といった購入に直結させようという目的の動画から、「スパークリングワインの造り方」や「ワイン用語集」のような造詣を深められるもの、「結婚式に関するワインのTips」といった困った時のヒントになるような動画まで掲載されている、といった具合だ。

 動画を再生すると、ガイドがお薦めのワインを紹介するたびに、動画のタイミングに合わせて動画プレイヤーの右側に紹介された商品がリスト表示されていく。

動画のタイミングに合わせて動画プレイヤーの右側に紹介された商品リストが表示される(上図赤枠)。
クリックすると購入ページ(下図)へそのまま移動するため、売上にもつながりやすい
動画のタイミングに合わせて動画プレイヤーの右側に紹介された商品リストが表示される(上図赤枠)。クリックすると購入ページ(下図)へそのまま移動するため、売上にもつながりやすい

 リストから気になる商品をクリックすると詳細情報ページに飛ぶのだが、なんとこのリスト部分がクリックされる割合は30%以上。動画を見た10人に3人は商品の詳しい情報を知ろうとクリックした計算になる。動画を見ることで購入意欲が湧いてきた人が多いことの証左だ。

 「美味しいワインを飲みたいという欲求を持つ人は多いかもしれませんが、ワインの種類は、自分では選べないくらいたくさんあります。誰かが試飲して推薦してくれるのなら、『そのワインを買ってみようかな』という気持ちになってもおかしくありません。コンバージョン率を高める目的でも動画は使えますが、購買意欲の高くないユーザーに動画を見せて買う気にさせるという目的でも使えるのです」(須賀氏)

 結果、Marks & Spencer TVのリリース以降、Marks & Spencerのワイン売上は90%も増えたという。

 購買意欲の高いユーザーならともかく、ウインドウショッピング感覚で訪ねてくるユーザーも居る。そんなユーザーには、テキスト+画像で訴求しようとしても「読むのは疲れる」と離脱されてしまうかもしれない。

 ながら視聴ではないが、動画なら離脱せずに何となく見てくれるユーザーも多いのではないだろうか。購入に直接つながりにくいが役立つコンテンツ、本サイトと関連する教育的なコンテンツを通じて顧客エンゲージメントを高めようと考えた時には、動画を使わない手はないと須賀氏は訴える。

次のページ
Webでコンバージョンだけでなく、認知・エンゲージメントもカバーしていく時代に突入

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/11 18:12 https://markezine.jp/article/detail/10688

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