前回は、企業と消費者とのコミュニケーションの間に起きている変化をもとに、デジタルマーケティングが求められるようになった背景とデジタルエージェンシーの提供価値についてお伝えしました。今回からは、弊社が手掛けた最新事例をもとに、デジタルマーケティングに求められる視点をご紹介します。
「さわやかさ」と「通勤」のギャップを活かしたキャンペーン
「フリスクさわやかすぎる通勤キャンペーン」は、2011年2月28日にクラシエフーズ株式会社より発売された新フレーバー「フリスク マスカットミント」の、認知拡大を目的として展開された「Webプロモーション × リアルイベント型」キャンペーンです。
ターゲットである20代~30代男女のビジネスパーソンに、新商品の特長でもある「さわやかさ」を伝えるため、Web上でフリスクが話題になる仕掛け作りが求められました。
そこで、私たちは「さわやかさ」を象徴するものとして「朝」に着目しました。
さわやかな朝のなかでも、さわやかでないコト。それは、通勤ラッシュです。この通勤ラッシュをフリスクがさわやかにプロデュースすることで、新フレーバーの「さわやかさ」を印象付けることができると考えました。
このような着想のもと、私たちは「さわやかすぎる通勤」というインパクトのあるインセンティブを用意し、プレゼントキャンペーンを実施することにしました。プレゼント内容は、自宅から会社へのリムジンでの送迎、プロの音楽家による車内演奏、豪華朝食。想像するだけで思わず面白くなってしまうような演出で、ソーシャルメディア上での口コミ拡散を図りました。