これからは「スモールキーワード」で勝負!
山下さんは今後、はんこ業界の手仕事を残していく「はんこ職人」と、より多くの方にはんこを販売する「はんこ販売店」の、どちらに軸足を置いていかれるのでしょう?
「京のはんこや 幸栄堂」としては、手仕事を残していく「はんこ職人」としての方向を選択すると思います。ビッグキーワードを追いかけるより、スモールキーワードで特定の客層にしぼって優位に立つ方が、結果的に販売が多く見込まれるのではないでしょうか。
そういえば、山下さんが主宰されている
「アフィリエイター塾」とは、どういう集まりなのでしょうか。
お店の売上を上げようとすると、アフィリエイターさんにもっと商品を紹介してもらわなくては、売上が上がりません。お店の売上を上げようとする事と、アフィリエイターさんへの報酬アップは同じことです。集客のコストが一番安いアフィリエイトは、ネットショップ店長の関心も高いのですが、まだまだアフィリエイトの敷居は低くなっていません。そこで、アフィリエイターさん向けの教育・情報提供のため、2005年9月から無償で始めました。ここで色々な、店長として集めた情報の提供をしています。
なるほど。山下さんは、はんこの技術や伝統だけでなく、アフィリエイトについても自分の知識を公開して共有していこうとしているんですね。そんな山下さんにとって、インターネットショップを開いて、これまで一番良かったことや困ったことってなんでしょう。
現在は一般小売店の苦戦によって売上減少の傾向が続いています。しかし「ネット販売によって、それを食い止めている」というのがネットショップを開いた一番良い点だと思います。北海道など遠くからでも注文が来るので、ありがたく思っています。
困ったことは、そうですね、何も知らない同業者が、ネット販売の件でクレームつけて来たことです。あとは、無理して夜中ホームページを作成していて、心臓病(強心症)になり、カテーテル手術を今までにここ2年の間7回も治療しました。そのため無理ができなくなりました。
やはりお話をうかがっていると、ネットショップの店長さんには隠れた苦労が多くありますね。
あと、変わったことで言うと、現在のように、多くの人の生活環境が夜型に変化しているので、夜中の注文が多くなってきたことでしょうか。それから、うれしかったのは、ネット販売の店長同士のつながりをもてるになってきたこと!
ビジネスだけでなく、そうした人と人とのつながりが生まれるところがネットの醍醐味ですよね。
はい。ネット店長は、EC協議会に入会をお勧めいたします。色々な情報を共有できるからです。これは大事な資産ですよ!
では、これからインターネットショップを立ち上げようとしている方に対して、一言お願いします。
成功している店長の多くは、自分を信じてがんばっている人。「ネットは裏切らない!」と思ってがんばっている人ですね、不思議と。あとは月並みですが、ネットから早く・正確に情報を集められるように、日々情報収集を欠かさないことが大事です。
もうひとつ大事なことですが、どうしても無理をしてしまうので、健康には気を付けてください。ぽっくり死んでしまう可能性が大きいですよ!私もサッカーで鍛えた心臓もやられましたから。
あとは「月1,000万!売上達成」など目標を持ってがんばる方が、早く達成できると思います。それから、マスコミに取材されたら積極的にすることですね。チャンスは逃さない!ということです。
熱いアドバイス、ありがとうございました。本当に体には気をつけて、これからもがんばってください。