東北地方の中小企業のウェブサイト保有率は16.9%(2011年6月、Google調べ)で、全国平均の24%よりも7ポイント低いという状況を受け、Googleでは、とくに震災による被害を受けた地域の中小企業を対象にワークショップを開催する。
ワークショップ内容は、ウェブサイト保有の重要性や事例を紹介した後、「みんなのビジネスオンライン」のサービスを活用し、実際にウェブサイト構築を指南するというもの。
「みんなのビジネスオンライン」では、自社サイト作成、.jpドメイン取得が無料で可能(サービス開始1年後から、月額使用料発生)。業種別テンプレートを活用して、15分程度でスマホ最適化サイトが構築できる仕組み。
2012年7月11日には宮城県気仙沼市で試験的に事前ワークショップを開催、36名が参加した。同市長の菅原茂氏は、ワークショップを含めたGoogleの支援について以下のようにコメントしている。
「現時点で復旧か復興かは意見がわかれるが、震災から1年4ヵ月経った今だからこそ必要なプロジェクト。気仙沼市では、英語・フランス語のFacebookページを運用して売り先を広げ、企業誘致は巨大なものづくりよりも、10人、20人規模の高収益ソフト産業を招いていきたい。これまでになかった発想を実現していくためにも、ITを活用したいろいろなつながりに期待をしている」
Googleでは、東日本支援として「みんなのビジネスオンライン」ほか、「未来へのキオク」「東日本ビジネス支援サイト」などを行なっている。
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