Google アナリティクスの革新的な新機能
前回は、「Google Analytics Summit 2012」の初日のトピックについてレポートしました。その記事でも紹介しましたが、Googleはデバイスやセッションを超える次世代の解析「ユニバーサル アナリティクス(Universal Analytics)」の実現に向かいます。
2日目のセッションは非公開とされているので、ここではサミット開催中にGoogleが公式ブログで発表した最新情報やヘルプ等の公開情報をもとに、Google アナリティクスが実現する次世代の解析について紹介したいと思います。
6つの新機能
ユニバーサル アナリティクス では、新しいトラッキングプロトコルによるCRM連携やオフラインデータの連携、ビジターIDを使ったビジタートラッキングが可能になります。Googleは、さらに以下のような新機能を発表しました。
1) 費用データのインポート:広告、メディアの投資対効果(ROI)を可視化する機能
2) 顧客のライフタイムバリュー:顧客のライフタイムバリューを分析する機能
3) 購買頻度や最近の購買状況(RFM分析):頻度と回数でセグメント分析する機能
4) アトリビューション:広告の投資対効果を検証する機能
5) ユニファイドセグメント:ユーザーをカスタムフィルタを使ってセグメントする機能
6) オムニチャネル(OmniChannel):トラフィックを3つに分類し検証できる機能
また、既存の機能拡張にも注目の発表がありました。マルチチャネル分析の計測期間が90日へ拡張されます。今までは、デフォルトコンバージョンの30日間前に経路を遡って解析できましたが、期間が90日間に拡張され、1‐90日の期間で設定できるようになります。
2013年はユニバーサル アナリティクスに加え、これらの新機能が展開される予定です。では、これらの機能をどうやって活用するのか、それぞれ見ていきましょう。