まず、流入元の貢献度を三段階でチェックする
今回は、ECサイトの初期フェーズでおさえるべき集客対策術を解説します。これまで、モール出店に関しても触れてきましたが、今回は集客コントロールが行いやすい自店舗を対象とした集客対策を紹介します。
ECサイトにおける集客貢献を最適化するにあたって、まず、ECサイトにおける流入元の貢献度を三段階でチェックします。
- (1)流入別ごとの訪問数
- (2)流入別ごとのCV(オーダー)数
- (3)流入別ごとの売上金額
広告を使った集客では、「CPC」、「CPO」、「メディアレーション」と呼ばれる、クリック単価、オーダー単価、売上に対する媒体費の割合と呼ばれる指標があります。同じような概念において、広告以外の流入元を棚卸し把握し、自店にとって、現時点で重要な入り口を把握します。
この三段階での貢献度チェック項目により、下記の各流入元の貢献性を定量データとして、並べていきます。それにより、自店にとって重要な流入元を探しあてましょう。
- 自然検索(Google、Yahoo!)
- リスティング(Google、Yahoo!)
- ソーシャル流入(Facebook、Twitter、Google+等)
- 参照元サイト
- 各種広告等(※1)
- メール(※2)
- その他直接流入
※1※2:リンクURLのパラメータ運用で把握可能。
さらに、「(4)流入別ごとのLTV(生涯顧客価値)もしくは累積購入金額」まで測れればなおよしですが、一般的なツールだと標準では把握が行いにくいため、スタートアップの時点においては、可能であれば把握するレベルでまずはよいでしょう(※3)。
※3:Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクスの活用によって、LTVなどの値も扱えるようになる見通しですが、現在は、クローズドベータとしての限定提供となっています。