「BYOD(Bring Your Own Device)」は、私物スマートフォンやタブレット端末を企業などで業務利用すること。NTTデータは、スマートフォンやタブレット端末の業務活用を促進するため、今年3月にスマートデバイス向け「自動モード切り替え技術」を開発した。
この技術は、スマートデバイスの物理的なロケーション(GPS情報や検知したSSID)、特定ネットワークとの接続有無、スマートデバイスを利用する時間帯、認証された利用者情報など、スマートデバイスの状態に合わせてカメラやWi-Fi接続などのデバイス機能やアプリケーションの起動を制御することができる。
スマートデバイスのホーム画面を自動で切り替えることができるため、BYOD実施時においては現在の状態がプライベートモード(私的利用時)であるのか、ビジネスモード(業務利用時)であるのかを利用者は簡単に把握でき、モードごとに利用可能なアプリケーションのみを表示することも可能となっている。
この技術のコンセプトの認知をはかるため、4月15日からAndroid端末向けデモ・アプリケーション「Autonomous Mode Switcher(AMS)」をGooglePlayでの無料配信を開始した。このアプリはAndroid OSで動作するローカルアプリケーションのため、サーバーを構築・運用せずにインストール後ただちに利用可能となっている。NTTデータは2013年度中に、この技術を活用した製品をリリースする予定で、グローバル市場で2016年度までに売上高50億円を目指す。
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