ニールセンが行った調査から、アジア太平洋地域の消費者は61%、およそ5人に3人が高い金額を払ってでもデザイナー商品を買うと答え、デザイナーブランドが圧倒的な強みを持っていることが明らかになった。
一方、ニールセンが58か国における29,000人以上のインターネットユーザーを対象に行った調査では、中国の消費者4人に3人(74%)がデザイナー商品には高い金額でも払うと答え、世界トップであった。それにインド(59%)、ベトナム(56%)が続き、世界上位3か国を占めた。
このことから、アジア太平洋地域の消費者は著名なブランドにも魅力を感じていることがわかった。世界平均の47%に対し、半数以上(55%)が有名ブランドの商品を購入したいと答えた。
さらに、広告が消費者の購買決定に影響をもたらす上での必然的な役割について調査を行ったところ、3分の2(67%)のアジア太平洋地域の消費者が、広告はブランドの好感度に影響を与えると答えた。これは世界平均の55%より12ポイントも高く、世界で最も高い数値であった。
特に韓国とフィリピンで顕著に見られ、およそ5人のうち4人(韓国79%・フィリピン78%)が、コマーシャルによってブランドの好感度が上がると答えた。それにインドネシア(74%)、インド(74%)、中国(72%)と続いた。
その反面、オーストラリア、日本、ニュージーランドでは消費者の目は冷ややかであった。ブランドの好感度が広告に影響されると答えたのはたったの3分の1であった。(オーストラリア・ニュージーランド32%、日本34%)
そして、アジア太平洋地域の消費者の3分の2近く(64%)が、広告による商品・ブランドのイメージが購入決定に影響すると答え、これは世界平均の54%よりも10ポイントも高い数値となった。しかしながら日本は37%と、世界平均よりも低い結果に。また半数以上(51%)がその商品のコマーシャルに好感を持てば購入すると答えた。
【調査概要】
調査期間:2012年8月10日~9月7日
調査地域:アジア太平洋、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東/アフリカ地域、北米の58 か国
調査対象:29,000人以上の消費者
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