SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

[強化編]ノンクリエイターのためのWebコピーライティング講座

Webナナメ読み読者と検索に引っ掛かる<問題と解決>コピー 3つのバリエーションと発想法


<問題と解決>はコピーライティングの思考法の基本でもある

 そもそもコピーは、<問題と解決>を見い出し、それをさまざまな表現に落としこんでつくり上げる。

 <問題と解決>が入ったフレーズとは、<◯◯◯(問題)には◯◯◯(解決)>というように、問題を入れて、その解決策を示してあげるというシンプルな構造である。

 <ゴホン!といえば龍角散>の場合、問題は<ゴホン!>で、解決策は<龍角散>である。Web上のコピーでは、<ゴホン!>の部分を、<せき止め>や<せきが出たら>などと、検索を意識してよりストレートな表現にしたほうが、せき止めの情報を探す読み手にとって親切だ。

<問題と解決>コピー

ゴホン!といえば龍角散

Web向けに変えるなら

・せき止めには龍角散
・せきが出たら龍角散

 一方、解決策は<龍角散>のように、<商品名>、<ブランド名>、<サービス名>、<会社名>が入る。特に広告コピーはそういう表現が多い。商品と機能や価値をワンセットで紐づけして、一緒に覚えてもらうのが狙いだ(まさに知覚を制する作戦)。

 多くのライバルがひしめき合う中で、いち早く商品と価値をセットで覚えてもらう、オーソドックスな方法だ。また、複数の優れた特徴を持つ商品、複数の商品を持つ企業でも、「これもできます!」とアピールしたい時でも使える。たいてい人は商品や企業について、よく知らないし、覚えていないからだ。

 ところで、解決策は商品名とは限らない。<解決する方法>もよく使われる。たとえば、<しつこい咳には生薬が効く>というように商品に使われる材料、仕組み、方法そのものを示す表現だ。

解決策の例

  • 商品名
  • ブランド名
  • サービス名
  • 会社名
  • 商品に使われる材料
  • 仕組み
  • 方法そのもの

 広告コピーならボディコピーで、なぜその方法がおススメなのか、証拠などを示しながら説明して、最後に商品にオーバーラップさせていくことが多い。つまり、いきなり商品を勧めるのではなく、商品の特徴や機能が問題を解決することを説明して、商品にその特徴や機能があることを紹介するのだ。記事広告でよく見られる流れだ。

<問題と解決>バリエーション1:問題を強調する

 こうした<問題と解決>の基本パターンをベースに表現のバリエーションを広げてみよう。たとえば、下のように問題を具体的に言ったり、少々大げさに言うなど強調するパターンが考えられる。

基本パターン

Webマーケティングの最新情報なら、MarkeZine

問題の強調パターン

Webマーケティングの成功事例をすぐ知りたい。それならMarkeZine

 ご覧のとおり、問題をユーザーの立場から表現している。広告コピーではおなじみの、読み手のニーズや気持ちを鏡のように映し出すアプローチだ。問題の内容がリアルで、あるあるシチュエーションであれば訴求力もアップする。

 このパターンの発想法は簡単で、<そこで解決策>を使って考えるとよい。たとえば、先に<そこでMarkeZine>と書く。そして問題に当たるフレーズを考えるのだ。そうすると、<Webマーケの成功事例を調べろと上司に言われた>といった悩みや困った状況を思いつくはずだ。

2014年5月28日(水)「動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方」開催

Webの記事を読むのもいいけれど、実際に有田憲史さんに会って直接講義を受けませんか?

「コピーの中で最も重要なキャッチフレーズの作り方」「説得力アップのための フレームワークとレトリックの紹介」の2点に重点を置き、動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方を学べるオススメ講座です。

★☆★「説得力アップ!動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方」の詳細・お申し込みはこちら★☆★

次のページ
<問題と解決>バリエーション2:問題の強調のみで表現する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
[強化編]ノンクリエイターのためのWebコピーライティング講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

有田 憲史(アリタ ケンジ)

 コピーライター(キャリア24年)。主な仕事は広告や販促ツール、Webサイト、IRツール、ダイレクトマーケティングの企画やコピー。時々マーケティングプランナーも。その他さまざまな仕事もこなしており、ネット通信講座のコピーライティングの講師、マーケティングコンサルタントやゴーストライターの経験も。これまで担当した業界は電機メーカー、IT、不動産、自動車メーカー、健康食品、流通、食品など。

●ブログ「コピーライターが思わず ! となったコピー。」
●Twitter:ありけん@arikenunited

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/04/28 12:23 https://markezine.jp/article/detail/19238

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング