博打のようなリニューアルではなく「カイゼン力」で勝負を
本日はお越し頂き、ありがとうございます! マーケジンアカデミーでも講師を務めておりますイーエンジェンシーの野口と申します。本日は「成果UPをより確実にする! 仮説と実証を繰り返すECサイト高速カイゼンの手法」と題しまして、成果を招くECサイトの改善方法についてお話させて頂きます。
まず、簡単に当社のご紹介から。当社は主にデータ解析およびABテストに基づいたWebサイトのカイゼン支援を行っている会社となります。Webサイトの解析ツール「Googleアナリティクスプレミアム」の公式リセラーで、導入数は国内ナンバーワン。また世界シェアナンバー1のABテストツール「Optimizely」の数少ない国内公認パートナーとなっています。私は通常、ECサイトやB2Cサイトのコンサルティングを行っております。
さて、本題に入ります。まず、皆さんに質問をさせて下さい。
- 一か八かの”××××××”は時代遅れ
- これからは” ××××××”力で勝負
この「×」のなかに入る言葉、何をイメージされますか? 正解は…
- 一か八かの”リニューアル”は時代遅れ
- これからは”高速カイゼン”力で勝負
……です。Webサイトの運営を行う上で、必ず出てくるのが「リニューアル」という言葉です。よく「リニューアルの成功事例」とも言いますが、実際のリニューアルは終わるまで成果が出るかわからない、ある意味イチかバチかのビッグプロジェクトです。そんな博打のようなリニューアルをするのではなく、「カイゼン力」で勝負しませんか? というのが本日のお話です。
さて早速ですが成果を出すためのポイントは次の4つとなります。
4つのポイント
- “高速カイゼン型フロー”へ思考をスイッチする
- 高速カイゼン前準備がテストの質を決める
- 高速カイゼン実行時に最新鋭ツールを使う
- 成果改善の先行事例に学ぶ
“高速カイゼン型フロー”へ思考をスイッチ
早速、1つめからご説明しましょう。
まず必要なのは「高速カイゼン型」の思考にスイッチすることです。
皆さんは、Webやモバイルのマーケティングに近いお仕事をされていると思いますので、サイトのリニューアルプロジェクトに関わった方も多いかと思います。
が、画面デザインの方向性が決まらず、何度もやり直し。かと思ったら、上司の好みでデザインに革命がおきる。さらにシステム部の都合で、スケジュールだけが成長して…なんてこと、ありませんか?
そんな紆余曲折を経て新装開店しても、成果が出るとは限りません。コストをかけたのに、売上が落ちることすらあります。こうなると、社長に怒られるのは現場担当者です。こんな現場でお困りの皆さんに、サイトを確実に成長させるとっておきの公式をご紹介します。
公式の左側は、20%の売上増を狙った大型リニューアルを1度、実施するというパターンです。また右側は、5%の改善を12回行う「高速カイゼン」パターンです。
「1発ドカン」のリニューアルでは、ページのレイアウトやデザインを、職場の好みや上司の一声など非定量的な方法で決定します。従って、結果は誰にも分かりません。
一方高速カイゼン方式では、ページデザインをABテストの繰り返しで決めるため、定量的な立証が可能です。勝ちパターンを見極めたうえで本体システムに反映するため、成果が確実に上がります。まず必要なのは、“一発ドカン”のリニューアルではなく、仮説と実証を高速回転させることで成果を出す、という思考にスイッチすることです。