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米DSP大手のMediaMath、日本カントリーマネージャーに元アイレップ 執行役員の横田氏が就任

 MediaMathは、1月20日、元アイレップ 執行役員の横田裕介氏が、同社の日本担当 カントリーマネージャーに就任したことを発表した。

MediaMath 日本担当 カントリーマネージャー 横田裕介氏

 MediaMathは2007年にDSP市場を創出。ニューヨークに本社を置き、今日では世界14拠点に550人以上の従業員を抱えている。2014年5月に日本法人を設立し、顧客数はグローバルで4,500を超える。創設以来、CAGR(年複利成長率)は125%以上を保持し、事業は黒字化している。また2012年にはTap.me、2013年にAkamai's ADS、2014年にTactadsなどを買収し、アドテクノロジー分野において積極的に投資を行い、拡大している。

 本発表に伴い、同社 日本担当 カントリーマネージャーに就任した横田氏にインタビューを行った。

DSPを入り口に、企業の統合マーケティングを支援していく

――横田氏が日本のカントリーマネージャーに就任したことは、今後さらなるプログラマティック広告市場の拡大が予想される日本のマーケットにMediaMathが注力していくことの表れのように思う。日本市場をどう見ているのか。

横田:MediaMathはDSPの会社というイメージが強いかもしれませんが、あくまでDSPは弊社が持っている機能の一つです。弊社としては、“マーケティングオペレーティングプラットフォーム”を顧客に提供する企業として、ポジショニング戦略をとっています。日本市場において、現状ではDSPをとっかかりとしてMediaMathを知っていただく方が多いと思いますが、今後の方向性としてはマーケティング全体を統括するオペレーティングシステムを提供する企業としての立ち位置を目指していきます。

――顧客としてはどのような企業が中心なのか?

横田:もちろんリテールなどの分野には強いのですが、広く様々な業種の企業が導入しています。日本では楽天と戦略的なパートナーシップを結んでいますが、今後もこのようなパートナーシップを増やしていきたいですね。また弊社はエージェンシーとの関係を非常に重視しており、トレーディングデスクやエージェンシーとも深い関係を築いています。

――MediaMathが掲げるマーケティングオペレーションシステムとは、どのような概念なのか?

横田:弊社では「Terminal One Marketing Operating System」という全体図を描いています。「クロスチャネルメディア」「データマネジメント(DMP)」「配信マネジメント(DSP)」「アナリティクス&インサイト」「パートナーマネジメント」「ディシジョンと最適化」「API&カスタム化されたソフトウェア」といった7つの機能から構成されており、これらを統合していくという概念です。

――すでに競合が多い日本のDSP市場を、いかに開拓していくのか。その戦略は?

横田:日本のDSP市場は、まだまだ伸びる余地は大きくあります。見方によっては競争が激しい市場のようにも思えますが、まずは一度、MediaMathのプラットフォームを使っていただき、成果を出して、着実に実績を積み上げていきたい。そうすることで、ユーザーベースを拡大していくことができるはずです。

 弊社が提供するプラットフォームは、様々なデータが見える透明性とカスタマイズしやすいフレキシビリティという、大きな2つの特徴があります。ある意味、より高度な運用スキルが必要になってくることもありますので、市場全体を啓蒙していくことがまずは重要だと考えています。

 サポートの一環として、米国では「New Marketing Institute」という教育プログラムを提供しています。デジタル広告の初心者から、高度な運用をしている方まで、様々なレベルのプログラムを設けており、クライアント企業を中心に、去年は米国だけでも2,700人の方が受講されました。日本においても、まずは初歩的なプログラムを2015年内にローンチする予定です。

 いわゆる「プログラマティック」という言葉は、バズワードになっていますよね。言葉だけは広がりましたが、人によってその定義はバラバラな状態です。そこに対して、正しいプログラマティックの定義とは何かを理解していただけるように、市場に対して正しい知識を発信し、業界全体を大きくしていくことに貢献できれば。

――今回、MediaMathの日本担当カントリーマネージャーに就任された理由は?

横田:少し昔の話になりますが、10年ほど前にオーバーチュアに在籍してました。その頃は、いわゆるリスティング広告が全く知られていない時代でした。そこでリスティングの価値を調査したり、認定資格を出したり、知識と使いこなすノウハウを徐々に広げていったとで、ユーザーのベースは広がっていきました。その頃と、今の状況は似ていると思います。過去10年間、リスティングの世界にいましたが、もう少し広い視野でデジタルマーケティングを見直してみたいと思い、本職に就任することにしました。

 最終的なゴールは、顧客の成果を実現することです。ステップを踏んでいけば、きっとそのゴールを達成することができると思っています。MediaMathは市場の認知としてはDSPの企業ですが、クライアントサイドに立っているというアドバンテージを活かし、今後は本当の意味での統合マーケティングに取り組み、日本市場に広げていきたいです。

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MarkeZine(マーケジン)
2015/01/21 11:23 https://markezine.jp/article/detail/21775

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