ゲームのバックグラウンドで音楽が聴ける
ソニー・ネットワークエンタテインメントインターナショナル(SNEI)とスポティファイ(Spotify)は提携し、スポティファイは新たに発表された「プレイステーション ミュージック」(PS Music)向けに、2015年春より41の国と地域で音楽サービスを開始する。月間利用者数が6400万を超えるプレイステーション ネットワーク(PSNSM)のユーザーは、プレイステーションの各プラットフォーム、およびXperiaスマートフォン・タブレット上で、サービスを利用できる。
PS Musicでは、3000万以上の楽曲と15 億以上のプレイリストをPS4、「プレイステーション 3」および Xperiaスマートフォン・タブレット上で楽しめる。また、ユーザーが作成したプレイリストをはじめ、他のユーザーやスポティファイがおすすめするプレイリストの楽曲を、対応しているすべてのデバイス上で聴くことも可能だ。さらにPS4ユーザーは、ゲームプレイ中にバックグラウンドで楽曲を再生しながら、ゲームを楽しむことができる。
現在、19カ国で提供している「ミュージックアンリミテッド」は、2015年3月29日でサービスを終了。PS Music の提供開始と同時にサービスを利用できる。ただし、日本については現在未定としており、「ミュージックアンリミテッド」を継続して利用しているユーザーは、2月28日から3月29日までの最大30日間、無料で「ミュージックアンリミテッド」を利用できるほか、スポティファイの有料会員サービスを一定の期間、無料で試すことができる。
Spotifyは長らく日本でのサービス開始が期待されていたが、今回ソニーとともにそれが実現しそうだ。スウェーデンの起業家ダニエル・エク氏が2008年に立ち上げた音楽配信サービス「Spotify」は、ソーシャルとの親和性の高さ、マルチデバイス対応、ユーザーが好みそうな音楽と出会える機能が受けて、欧米を中心にユーザーを獲得。広告を表示することで無料で利用できる「Free」と、有料の「Unlimited」「Premium」の料金プランを選ぶことができる。
ソニーのエンタテインメント事業を再編
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)とソニー・ネットワークエンタテインメントインターナショナル(SNEI)は同日、「プレイステーション ネットワーク」(PSNSM)を総合的なデジタルエンタテインメントブランドとして位置づけ、ゲームからテレビ、映像、音楽まで、ネットワークサービスを一元化して提供することを発表。
これに伴い、「ソニーエンタテインメントネットワーク」(SEN)上で提供している「ビデオアンリミテッド」(Video Unlimited)と「ミュージックアンリミテッド」(Music Unlimited)の各映像・音楽サービスは、「プレイステーション ネットワーク」上で提供することとなり、名称をそれぞれ「プレイステーション ビデオ」(PS Video)、「プレイステーション ミュージック」(PS Music)へ変更する。
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