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変わりはじめたソーシャルデータ活用

「コミュニティクラスタ分析」でユーザー同士のつながりや話題の伝搬を把握せよ!

 「口コミと売上の相関性はどう見ればいいの?」など、日頃みなさんがソーシャルデータ活用について抱いている課題の解決につなげるべく、最新のソーシャルデータ分析手法やその事例をお届けしている本連載。最終回は、よりリアルな生活者の姿を把握する「人軸分析」のなかでも、ソーシャルメディア上でつながりの深いユーザー同士を自動分類する「コミュニティクラスタ分析」について、説明します。

情報の伝播を掴むコミュニティクラスタ分析

 アンケートなど従来の調査・分析手法と比較した場合のソーシャルデータ分析の特長の一つに、情報の伝播過程を正確かつ詳細に把握可能なことが挙げられます。例として、「特定の話題がいつどのように広がったのか」について知りたい場合を考えてみましょう。

 従来の手法では、まず話題について知っている者を特定し、次にその話題をいつどのように知ったのか、つまり、情報の接触時期や経路についてアンケートやインタビューの形で尋ねることが中心でした。ですが、そのようなやり方では、記憶に頼った曖昧な回答しか得られません。対してソーシャルデータには、口コミそのもの以外に、発言者に関する情報や、発言時刻、引用情報などのデータが含まれています。それらのデータを基に、特定の話題がいつどのように広がったのかを正確かつ詳細に把握することが可能です。

 これは、ソーシャルメディア上で生活者同士がつながっており、そのつながりを容易にたどることができるからこそ、可能となっています。なお、ソーシャルメディアを通した生活者同士の「つながり」方には、大きく分けて2種類あります。

  1. ソーシャルグラフ:家族や友人など、知り合い同士のつながり
  2. インタレストグラフ:同じ価値観や興味関心を持つ者同士のつながり

 ソーシャルグラフをベースとしたソーシャルメディアの代表例としてfacebookが、インタレストグラフをベースとしたものの代表例としてTwitterが挙げられます。これらのつながりを基に生活者を分類するのが、人軸分析の一手法である「コミュニティクラスタ分析」です。

ソーシャルデータ分析の発展
ソーシャルデータ分析の発展

 では実際にどのような形で分類し、その結果をどのように利用するのでしょうか? 次のページで具体的な例をご紹介します。

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この記事の著者

神子島 隆仁(カゴシマ タカヒト)

株式会社ホットリンクコンサルティング 取締役 ITエンジニアを経て、分析コンサルタントとして、社内外クライアントの経営及びマーケティングに関する意思決定を支援。データサイエンスを通して、世界中の人々が「ほっと」できる社会の実現を目指して活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/08/06 11:00 https://markezine.jp/article/detail/22851

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