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Facebookが「モバイル×フルファネル」で進める、スマホ時代のマーケティングとは

テレビCMとFacebook広告、両方見た人が最もコンバージョン率が高い

 続いて登壇したClient Solutions Managerの丸山祐子氏が紹介したのは、FacebookやInstagramを活用した具体的なケーススタディについてだ。

 まずは、住宅情報サイト「SUUMO」を運営するリクルート住まいカンパニーの事例。若年層へのリーチ、および利用頻度の向上を目的とし、全国7都市で地元の言葉を使った「SUUMOラップ」という動画広告を掲載したところ、広告認知や好感度、利用意向などで上昇が見られたという。

Facebook Japan Client Solutions Manager 丸山祐子氏

 また、楽天トラベルの事例では、テレビCMとの相関関係を調査。結果的に、テレビCMおよびFacebookでの動画広告の両方を見た人が、最もコンバージョン率が高いと結論付けられたとのことだ。

 「テレビでCMを見て、その後またデジタルで同じ広告が出てくるなど、タッチポイントやチャネルが複数あることにより想起が上昇し、コンバージョンに寄与するものと考えられます」(丸山氏)

1日100億回もの計算。広告の最適化に関するアルゴリズムは機械学習で進化

 Facebook Japan入社後、一貫して広告の効果測定、データの分析を行ってきたMarketing Science Leadの秋葉大輔氏からは、広告のパフォーマンス向上について語られた。

Facebook Japan Marketing Science Lead 秋葉大輔氏

 Facebookのユーザー数はすでに世界中で18億人を超えているが、同社はそのすべてのユーザーIDに対し、広告を1つひとつマッチングさせているという。その算出には「いいね!」「シェア」など、同社特有の機能から生成されたアルゴリズムを用いており、最適な広告を掲出するための計算は、1日に100億回を超えるとのことだ。さらにその仕組には機械学習を用いているため、膨大なセッションデータや購買行動をもとにしたマッチング精度は、日に日に向上を続けているという。

 「我々のミッションは、広告主様のお手伝いをさせていただくこと。1円でも無駄にしないよう、Facebookが持つポテンシャルと優位性を活用していただくことです」(秋葉氏)

モバイルファースト時代を生き残るため、Facebookができること

 最後に登壇したのは、執行役員本部長の黒田俊平氏。今回のセミナーを総括し、企業がいかにしてモバイル時代を生き残っていくか、そのためにFacebookとInstagramをどのように活用していくかについて語った。

Facebook Japan 執行役員 本部長 黒田俊平氏

 「まずはやはり、長谷川からも出た『親指を止めるクリエイティブ』。ユーザーに発見されることが重要です。そして、正確なターゲティング。モバイルファーストの世界で、ビジネスをより加速させるため、Facebookが持つユーザーの属性情報を是非活用していただきたいと思います」(黒田氏)

 黒田氏は最後に、「Facebookと企業が協力しながら、誰も経験したことのないスマホ時代のマーケティングを進め、お互いのビジネスの成長に繋げていきたい」と今後の抱負を語り、セミナーを締めくくった。

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この記事の著者

渡邊 徹則(ワタナベ テツノリ)

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。
執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。
会社概要 - seven@ver7.jp - Twitter/Facebook @brigate7

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/11/18 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25514

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