Criteoは、日本における年末のショッピング傾向やユーザーの動向などに関する「年末商戦トレンドレポート 2017」を発表した。
同調査は2016年10月から12月の、約33億のサイト訪問者による約2億件の取引データから、ユーザーの行動やサイト閲覧とショッピングカート状況の関係性などのデータを分析。2017年のクリスマス商戦の傾向を推測している。
11月から閲覧数、12月上旬とクリスマス前にCV数上昇
閲覧数について調査したところ、11月上旬から増加し始めることがわかった。そして11月下旬から12月中旬にかけてサイト訪問者数がピークに達し、それ以降は減少した。また、2016年は12月4日と12月11日が特に高く、10月の平均と比べると30%増という結果だった。
続いて、サイトコンバージョン(CV)数について調べたところ、12月上旬とクリスマス前の週末に大きく上昇していることがわかった。具体的には、12月4日と12月7日にCV数が10月平均に比べ170%程度まで伸長。さらに12月18日にも10月平均対比で150%程度まで増加していた。
2016年は11月11日の購入額が最高に
購入額について調べた結果、2016 年の年末シーズンでは、11月11日の売り上げが購入額で最高となり、2015年の同日と比べて49%もの増加が見られた。この日の1 件あたりの平均購入額は15,959円だった。
また、売上高はクリスマス以降に急激に低下し、12月30日には底打ちになった。
2015、2016年の年末シーズンに売れたのは?
次に、2015、2016年の年末シーズンのカテゴリー別売上を見たところ、香水や化粧品の売り上げは2015年の年末シーズン中には減少したが、2016年には増加していることがわかった。また、2015年には子供用品、2016年にはコンピューターソフトウェアが著しい売り上げ増となっていた。
35%がクロスデバイスでのCV
クロスデバイスでのCV状況を見たところ、モバイルからのアクセスから始まり、デスクトップでCVしているのが27%、デスクトップで閲覧した後に別のデスクトップでCVしているのが8%と、計35%がクロスデバイスからのCVであることがわかった。
モバイル・アプリで見える行動の違い
モバイルでの小売取引の日次シェアを確認すると、新年に増加していることがわかった。Criteoによれば、年末のホリデーシーズン中はユーザーが外出先で買い物する傾向にあるため、PCよりもモバイルでの支出増加が見込まれるという。
一方アプリの日次シェアは10%前後で、クリスマス休暇前の増加もわずかとなっていた。購入者が配達の期間を考慮している動向が見られた。
【同調査の出典】
日本の小売業者に関するCriteoのデータセット
(2016年10月1日~2016年12月31日、クライアント数:901社、サイト訪問数:33億1,703万799件)
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