ソネット・メディア・ネットワークスは12月19日、マーケティング最適化ソリューション「VALIS-Cockpit」(ヴァリス‐コクピット)の提供を開始した。
近年のデジタルマーケティングは、自社データと外部データの連携など複合化が進み、膨大なデータ量による分析、データ処理が課題となっている。また、データ取得から可視化、分析、設計、実行、検証までの一連のサイクルにおける一元化、高速化、自動化が求められている。
「VALIS-Cockpit」は、同社が開発した人工知能「VALIS-Engine」を搭載し、マーケティングの一元化・自動化を実現したマーケティングハブ。膨大なユーザーデータからユーザーインサイトを発見し、ターゲットの特定とコミュニケーションメッセージの最適化を行う。さらに同社DSP「Logicad」と連携することによってマーケティングROIの最大化を実現する。
主な機能としては、「スコア分析」「カスタマージャーニーグラフ」、「ペルソナ分析(タグクラウド分析)」の3つだ。1つ目の「スコア分析」は、登録したユーザーの条件(商品購入など)を「VALIS-Engine」が分析し、スコア順にどのくらいのユーザーボリュームがあるかを可視化。さらに、性別・年代のユーザーがどのぐらいのシェアを占めているかを表示することができる。
2つ目の「カスタマージャーニーグラフ」は、スコア分析などで条件に合致するユーザーが過去どのような情報を探していたかを可視化。時系列またはユーザー単位でのデータを見ることができるため、ユーザーの特徴的な行動をもとに、コミュニケーションタイミングの最適化やマーケティングシナリオ作成の材料を導き出す。
3つ目の「ペルソナ分析(タグクラウド分析)」は、条件に合致するユーザーが“何に興味を持っていたか”をキーワードで可視化。ユーザー行動の背後にある意図をキーワード化するとともに、興味度の強弱をキーワードの大小で表現することで、ペルソナ分析やコミュニケーションメッセージの材料を明らかにする。
なお、今回の提供開始にあたり同社は、ソニーグループ企業のほか複数社においてテスト運用を実施し、各機能を利用した効果検証を行っている。
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