『コンテンツマーケティングの新常識』(電子書籍)は、『バイト先への電話が死ぬほど怖い』など話題となった数々のコンテンツを制作してきたLINEの谷口マサトさんによる連載をまとめた1冊。これからのコンテンツマーケティングに必要な考え方や具体的な手法を解説しています。
谷口さんが強調するのは、一昔前はPVやバズが重要視されたコンテンツマーケティングにおいて、いまではコンテンツに触れた人の態度変容や行動変容を促す効果が強みであると改めて認識されるようになってきたということ。例えば、H.I.S.とLINEがコラボして制作した物語性の強いマンガを100万人に配信したところ、読者の9割がH.I.S.のサービスを利用したくなったと前向きな意向に変化したそうです。
こうした効果はPVやCTRを計測するだけでは分かりません。コンテンツマーケティングの効果を正しく知るために、谷口さんは思い切ってアンケート調査をしてみることも提案しています。
また、本書では「物語が態度変容に効く」という考えが貫かれています。谷口さんの携わるコンテンツにマンガが多いのは、広告を物語として展開できる手法としてマンガが非常に強いからです。マンガで物語を描くことで、マーケティングにおいて重要な「接触時間」を長くできます。これが態度変容につながりやすい理由なのです。
本書には谷口さん自身が手がけた事例を始め、コンテンツマーケティングの具体的な実践例が登場。その中で、実は長期的にはストーリーよりもキャラクターが重要だという指摘や、「チャンネル(コンテンツ)が人に合わせる時代になる」という考察もされています。
マーケティングにおいてコンテンツの制作に携わる方なら押さえておきたい「新常識」を解説した本書は、4月13日(金)まで発売記念セールで50%オフ。ぜひこの機会にご購入ください。
目次
はじめに
1章 バズるよりももっと大切なコト コンテンツマーケティング成功の鍵は“物語
コンテンツマーケティングの3ステージ
バズる「笑い」と愛される「泣き」
なぜバズが求められるのか?
調査データによる裏付け
なぜ物語が「態度変容」に効くのか?
オムニバスか、物語か
成功への7つのプロセス
2章 動画広告の抱える5つの課題 克服へのヒントは「会話ベース」なネット文脈の理解
枠に対して数の足りない動画
動画広告の抱える5つの課題
CMを超える尺を成立させる
会話ベースなWeb文化を共有する
オムニバスとドラマを組み合わせる
ロジックを使って訴求内容をコンテンツに落とし込む
これからはオリジナルソングが増える
5つの課題克服のためのヒントまとめ
3章 「オチまでゼロ秒」Webクリエイティブの四大原理を公開 知れば誰でもコンテンツが作れる
Webクリエイティブの4つの原理
1. 知っているモノを、別のモノに見えるように表現する(A≠A)
2. (A≠A)で興味を持たせ、物語によって継続して見てもらう
3. 物語のメッセージによってユーザーを変え、態度変容を起こす
4. メッセージはユーザーのインサイトから考える
第一に時間感覚のすり合わせを
4章 「それさぁ早く言ってよ~」これは知っておきたかった、効果的に特長を訴求できる構造と物語のパターン
コンテンツ発想の広告を作る21のパターン
古典的なコンテンツと広告の組み合わせ
商品特長の訴求に物語を活用する
あのテレビCMもこのパターン
「魔法使いの弟子」を使った例
ストーリー作りからキャラ作りへ
5章 【ドラえもんとテトリスは同じ構造】今後のコンテンツマーケティングはストーリーよりもキャラクター重視に
ストーリーの限界
キャラクターはシリーズ化の設計図
今後はシリーズものの広告が増える
コンテンツにブランドを投影する
欲望とブランドをマッピング
実際のシリーズものCMでは
キャラクターなくしてコンテンツも成立しない
6章 「チャンネルが人に合わせる時代へ」コンテンツマーケティングの未来の話をしよう
ジブリの掃除シーンで爽快な気分になる理由
情報量を上げる4つの方法
「J-POPあるある」も変わる
Webメディアに求められる「深さ」
コンテンツの深さとユーザー数の相関
人にチャンネルを合わせる
コンテンツマーケティングのこれから