カルチャーを取り入れて20~30代のイメージを刷新
MarkeZine編集部(以下、MZ):今回はアンハイザー・ブッシュ・インベブが展開するビールブランド「バドワイザー」のブランディング活動についてお伺いします。同ブランドは、近年音楽やアートなど、カルチャーシーンの支援に関する取り組みを行っているのをよく拝見します。まず、その背景から教えてください。
島田:我々が2019年に、「BE A KING」というキャンペーンを始めたのがきっかけです。自らのアートを追求し、チャンスをつかもうとしている方をKINGと呼び、その方々とコラボレーションしてプレゼントキャンペーンなどを実施してきました。
また、昔のバドワイザーにとっての宣伝モデルはバドワイザーガール(バドガール)でしたが、それに代わるものを我々が作り出したいと考えていたのも背景にあります。その中で、一番親和性が高いのがカルチャーシーンでした。
MZ:「BE A KING」のキャンペーン以外に取り組んでいたことはありますか。また、カルチャー支援によって、ブランドの売り上げなど変化したことはありますか。
島田:ライフスタイルイベント「BUDX」を主催するなど、日本のカルチャーシーンを盛り上げながら、トレンドがどうなっているのかを紹介するような取り組みを行ってきました。
カルチャー支援による成果としては、20代~30代に対する認知のあり方の変化が挙げられます。同年代におけるバドワイザーの認知率は高いものの、古いイメージが付いていました。しかし、カルチャー支援を通じてそのイメージが刷新され、利用率も向上しています。