コロナ禍でカルチャーシーンは大きな打撃。そのときバドワイザーは?
MZ:しかしながら、2020年になって以降、新型コロナウイルスの影響でカルチャーシーンは大きな打撃を受ける形となりました。御社はこの状況下で、カルチャーを支援するブランドとして、どのような取り組みをスタートしたのでしょうか。
島田:我々が始めたのは「RE:CONNECT」という取り組みです。2019年から様々なカルチャーと関わる中で、新型コロナウイルスが流行してからのカルチャーシーンが非常に苦しい状況にあることを聞いていました。また、我々も2020年春に実施予定だったイベントのBUDXを中止しなければならない状況でした。

そこで我々は、アーティスト、ライブハウスやクラブ・バーなどのエンターテインメント施設、そしてファンの3者をつなぐ取り組みとしてRE:CONNECTをスタートすることにしました。これにより、カルチャーシーンが1歩でも前に進めるようなきっかけとなればと考えたんです。
コンテンツの先にバドワイザーがある関係を
MZ:この状況下でも、ブランドとしてカルチャーを支援する立場をブラさないのは非常に素敵だと思いました。3者をつなぐ取り組みとのことですが、具体的にはどのようなことを行っているのでしょうか。
島田:まず、実施予定だったBUDXや広告などのマーケティング活動に関する予算の一部、約2,000万円をカルチャーシーンに寄付として還元しました。
その後、様々なイベントが中止になっていたことから、今だからこそできる配信イベントの開催を企画し始めました。中止になって空きが出たライブハウス/クラブなどを配信会場とし、ツアーが延期などになったアーティストがファンに向けてライブが配信できる環境を用意しました。

具体的には、6月24日のDJ WILDPARTY、okadada、tofubeats、tomadの4人が不定期に開催しているDJイベント「LOST DECADE」のオンライン配信を皮切りに、4度の配信イベントを開催してきました。
MZ:ちなみにRE:CONNECTを通じて、バドワイザーのブランドや商品をどのように届けていくのでしょうか。
島田:ブランドの商品をどう届けるかよりも先に考えていたのは、ファンのニーズでした。ファンの求めるコンテンツをきちんと企画した上で、そのコンテンツを見ながらバドワイザーを飲んでくれる関係が作れたらベストだと考えました。
もちろん、最終的な売り上げ目標などはありますが、カルチャーの楽しみ方を忘れないでもらうことが今後のバドワイザーにとっても非常に重要だと感じたので、コンテンツファーストで考えていました。
