SHIBUYA109 lab.は、around20(15~24歳)の女性401名を対象に実施した調査 「SHIBUYA109 lab.トレンド予測2026」の結果を発表した。今回の調査では、若者の消費傾向やライフスタイルを6部門(カフェ・グルメ/モノ・コト/ファッション・ビューティー/アーティスト/ヒト/キャラクター)で分析している。

【モノ・コト部門】キーワードは「アテンション・デトックス」
モノ・コト部門のトレンド予測は、以下図の通り。傾向を読み解くキーワードは「アテンション・デトックス」だ。

情報やコミュニケーションの多さに疲弊し、不特定多数の注目からの注目を避ける「アテンション・デトックス」の傾向が強まっている。2026年は、一時的にデジタル環境から離れて楽しむ体験に注目が集まると思われる。

【カフェ・グルメ部門】「うま確(おいしいことが確定している)」が重視される?

カフェ・グルメ部門では、引き続き、中国・韓国発祥の食トレンドに注目が集まっている。特に、「うま確フードであること」「見た目のボリューム感と色どり」「自分なりのカスタムを楽しめること」などが重視され、トレンドになりそうだ。

【ファッション・ビューティー部門】平成女児アイテムに注目

Y2K(2000年代に流行したトレンドやカルチャー)ブームは長期化しているが、フォーカスされるテーマは少しずつ変化している。具体的には、Y2Kブームの特徴がギャルから平成女児へ“若年化”していると分析。2026年は、少女漫画キャラクタのヘアスタイルやファッションを取り入れるなど、「平成女児」の要素があるテイストに注目が集まりそうだ。

【アーティスト部門】様々な形で活動するアーティストが話題に

オーディション番組発のグループだけでなく、YouTuberがプロデュースするアイドル、Vtuber発のアイドルグループなど、様々な形で活動するアーティストがトレンド予測に挙げられた。
【ヒト部門】親密さが感じられるインフルエンサーが人気?

SNSで活躍するインフルエンサーには、友だちのような親近感が求められる傾向。ファミリー、親友、カップルなど身近で親密さが感じられる関係性のインフルエンサーが人気となりそうだ。
【キャラクター部門】平成の懐かしいキャラクターも人気

2025年に続き、キャラクター人気は続くという予想から、調査でもキャラクター部門を新設。平成の懐かしさを感じるキャラクターや、色々な世界観・ファッションテイストに合う白を基調としたキャラクターが多く挙げられた。
SHIBUYA109 lab.所長の長田氏は、今回の結果を踏まえて、次のように仮説している。
2026年は、不特定多数からの目線から一時的に離脱できる「アテンション・デトックス」に繋がる消費動向に注目です。近年、SNSでのコミュニケーションや情報量に疲れを感じている様子が顕著にみられます。今回のトレンド予測でも少人数・オフラインで楽しむ体験が多くノミネートしたことからも不特定多数とのつながりや過度なアテンションを避ける動きが広がっていることがわかります。
また、物理的にスマホから離れられる体験や、SNSの無かった幼少期に思いを馳せるような平成女児コンテンツの人気も年々高まっています。そのため2026年は一時的にスマホから離れることのできるオフライン体験を通して、スマホでは得られない集中の時間・内省の時間を持ち疲れを癒す行動が増えると予測しています。
調査概要
・調査方法:Webでのアンケート調査
・調査期間:2025年10~11月
・調査対象:around20(15~24歳)女性
・有効回答数:n=401
・調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.
