クロス・マーケティングは、「新型コロナウイルス生活影響度調査」を実施。以下、一部内容を紹介する。
コロナに対する警戒感が強まった11月
夏以降、緩やかに下りつつあった定点指標の「直近1週間の不安度」は、11月の感染者数急増を背景に17pt増加。「ストレス度」も10月から5pt増加し、感染者数が多かった7月中旬頃の水準に転じた(図1)。
「直近1週間の外出目的」では、「出勤・通学・買い出し」以外の項目で10月より外出を控える傾向が見られた。Withコロナ生活への慣れや “行動の幅”が広がってきていた10月までの状況から一転して、再び警戒感が高まりつつある様子だ(図2)。
年末年始に予定していた「旅行」や「買い物」を控える生活者
今年の年末年始の予定について聴取したところ、「初詣・帰省・旅行・買物・忘年会(新年会)」 といった全項目で、「予定している」との回答は昨年を大きく下回った。一方「出かけず家で過ごす」は、64%でトップに。10月調査時点との比較でも、感染者数増加を背景に各予定が伸び悩む結果となった。(図3)。
コロナ禍で変わった移動手段
コロナ流行前と比べて、現在の移動手段に変化があったか聴取したところ、「徒歩・自転車・自家用車」の利用が特に増加。一方、「タクシー・電車・公共バス」の利用は減少していた(図4-1) 。
「徒歩・自転車・車」の利用が増えた理由として、徒歩では「運動不足解消のため」、車では「まとめ買いをするため」といった特徴が見られた。共通する理由としては、「密になるのを避けるため」「近所の移動が増えたため」が上がった。多くの生活者は、不特定多数との接触を避け、小回りのきく移動手段を選択しているようだ(図4-2)。
【調査概要】
調査主体:クロス・マーケティング
調査手法:ネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2020年11月20~22日
有効回答数:2,500サンプル
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