Yahoo!広告でよく審査落ちするクリエイティブとは?
MZ:まず、ヤフーがどのような基準のもとYahoo!広告の掲載可否を決めているのか教えてください。
中村:Yahoo!広告の審査は全10章からなる広告掲載基準をもとに行っています。法令に違反する広告や虚偽の広告はもちろん、メディアなどを展開するプラットフォームとして広告表現が不適切、不快なものなどを非承認にしています。
MZ:2019年度は約2億3,000万件の広告素材を非承認にしたとのことですが、どのようなものが多いのでしょうか。
中村:2020年8月に発表した「広告サービス品質に関する透明性レポート」で紹介しておりますが、一番多いのは「ユーザーに不快感を与えるような表現」でした。たとえば、肌の露出が多い画像や胸・腹部・薄毛の頭頂部など、体の一部をアップにした画像などは非承認にしています。
中村:そして、次に多かったのが「最上級表示、No.1表示」です。“日本一“などを根拠なくクリエイティブに入れてしまう方は多いですね。この他に「医療機関」や「薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品」など、薬機法に関連するもの(※)が上位に入っています。
※「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」および「医薬品等適正広告基準」
露骨な表現は避けよう
MZ:では、広告が非承認にならないためには、どうすればよいのでしょうか。
中村:まず、ユーザーに不快感を与えるような表現に関しては、コンプレックスに関わるものが多いので、その表現が露骨でないかを特に留意していただきたいです。
たとえば、育毛剤を求めている人もいると思いますので、その商材の広告出稿自体をお断りするとは言っていません。ただ、薄毛をコンプレックスに感じているかどうかは人それぞれです。そのため、その商品が育毛に効くことをシンプルに伝えるクリエイティブだとよいかと思います。
インターネット広告は様々な情報を活用してターゲティング配信ができるがゆえに、自分がターゲティングされて迷惑だと声を上げる方も出てきますので、気を付ける必要がありますね。