ネオマーケティングは、音声SNS「Clubhouse」に関してインターネットリサーチを実施し、その結果を公開した。
Clubhouseの認知率は全体の4割程度
まず、Clubhouse(クラブハウス)の認知率を調査した結果、全体の約4割が「知っている」と回答した。さらに「知っている」と回答した中で利用経験がある人は「登録し、利用している」人と「登録しているが、利用していない」人を合わせて、8.1%となった。
次にClubhouseの利用歴についても調査した。ここ1ヵ月以内で利用し始めたというと回答した人が、利用者全体の約7割を占めた。
高頻度で使用されるSNSはTwitter、Instagram
続いて他SNSの利用実態を比較するため、Facebook、Twitter、Instagram、TikTokの利用頻度を調査。1日に数回以上という高頻度で利用されているSNSとしては、Twitter、Instagramが多く挙げられた。次いで、Facebook、TikTok、Clubhouseという結果となった。
Clubhouseを他SNSと比較すると音声SNSという特徴もあるためか、1日に複数回利用している方の割合はやや少ない。しかし1日に1回以上利用すると回答した人がClubhouse利用者の6割を超えているため、日常的に利用されているSNSだといえる。
Clubhouseは「人との交流」を目的に利用
各SNSの利用目的について調査した。Clubhouseは人との交流を目的に利用している割合が16.9%と高く、その点ではFacebookと共通していた。
Twitterの約2割が情報収集目的で利用しており、Instagramは情報収集、暇つぶしという2つの目的で利用している人が多かった。TikTokは暇つぶしや息抜きを目的として利用している割合が高く、他のSNSとはやや異なる特徴をもっているといえる。
44.6%がClubhouseのメリットを「話を聞くだけでもよい点」と回答
Clubhouseを利用して、満足している点を尋ねた。すると「話を聞くだけでもよい点(44.6%)」「気軽なコミュニケーションがとれる点(36.9%)」「様々な情報が得られる点(32.8%)」が特に評価されていた。
また他のSNSと比較したときClubhouseにどのようなメリットがあるか聞いたところ、情報源として他では得られないような情報が得られるということ、文章のSNSとは異なり、文字を推敲することがないので気軽に、かつ声を用いた深いコミュニケーションがとれること、などの回答があった。
【一部抜粋】
・ラジオ感覚で聴ける(40代、男性)
・ラジオ感覚で聴くだけでも大丈夫なので、ながら利用ができるのが便利(40代、女性)
・声を主題にしている分、深いつながりが生まれる(30代、男性)
・テレビなどのメディアとは異なり、また、文字でのSNSとは異なり、直接話ができる点(30代、女性)
・有名人と話ができる(50代、女性)
・クローズドで運営できて質がさがらない(40代、男性)
・単なる遊び半分の SNS と違って しっかりとした意見をもっている人と交流ができるから(40代、女性)
・コロナ禍で対面で会話することが難しい中、Clubhouseなら心ゆくまで話をすることができること(60代、男性)
最後にClubhouseのデメリット・懸念点についても尋ねた。今後解決されると思われる言語やデバイスに関する指摘の他、「会話する」ことへの抵抗、個人情報・セキュリティに関する懸念が多く挙げられた。また招待制であるがゆえに、周囲の人を積極的に巻き込みにくいことや、文字ではなく音声によるコミュニケーションという点において日常生活との境が無くなる、などが挙げられた。
【一部抜粋】
・Android非対応(20代、女性)
・英語ばかりでわかりにくい(10代、女性)
・まだ使っている人が少ない(60代、男性)
・サーバーが落ちやすい(30代、男性)
・セキュリティや詐欺行為(40代、男性)
・プライバシーの保護などが心配です(30代、女性)
・記録をとれない。著作権侵害や誹謗中傷などがあっても後からわからない(50代、男性)
・招待枠が少ない(30代、女性)
・様々な情報による勧誘(50代、男性)
・roomで指名されると話さないといけない(50代、男性)
・依存しやすい(30代、男性)
【調査概要】
調査主体:ネオマーケティング
調査方法:ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、Clubhouseを利用している15歳以上の男女
有効回答数:710名
調査実施日:2021年2月8日(月)~2021年2月10日(水)
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