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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

「コロナ禍でも顧客接点を絶やさない」木村社長に聞く、横浜DeNAベイスターズのマーケティング戦略

横浜市と球場での相互送客も

――御社はホームタウンである横浜市との取り組みにも力を入れていますが、現在どのような構想を描いているのでしょうか。

 今一番大きな目玉となっているのが、横浜スタジアムの隣にある元横浜市庁舎の再開発ですね。DeNAが再開発に関するコンソーシアム「KANNAI8(カンナイエイト)」に参画していますが、横浜DeNAベイスターズとしても再開発地を盛り上げる役割を担います。

 たとえば商業施設などが入るので、横浜スタジアムの相互送客を進めていきます。これにより、試合がない日でも横浜スタジアムにお越しいただくきっかけを作ることができると思います。

 そのため今後は、試合がある日の集客を強化するだけでなく、非試合日に横浜スタジアムの近隣施設にいらっしゃった方が「ちょっと横浜スタジアムを覗いていこうか」と思ってもらえる仕掛けを行いたいです。そうすることで、横浜スタジアムが横浜市民にとっての一つのシンボルになれたら嬉しいです。

写真提供:横浜DeNAベイスターズ

――試合日以外でも集客できるきっかけが作れるのは、大きなチャンスですね。

 横浜スタジアムは周りにイベントなどが開ける広場もありますし、球場そのものをイベント会場として活用することもできます。

興味を喚起し本質的な野球の魅力を若い人に伝える

――最後に今後の展望をお願いいたします。

 我々は、これからの数年間で野球という文化を未来につなげていきたいと考えています。そのために、野球をデジタルネイティブ世代、それよりも下の世代に野球を好きになってもらうための接点作りをしていかなければなりません。

 もちろん、失敗することもたくさんあると思いますが、様々な方法で若い方々に横浜DeNAベイスターズの魅力を発信し続ける。そして、来場時には選手のパフォーマンスの迫力がオンラインのときよりも伝わる空間を作り、最高潮の盛り上がりが生まれる演出をしたいです。

 この野球に興味を持ってもらう取り組みと、野球が持つ本質的な魅力を伝える取り組みを両輪で回していくことが、今後のスポーツビジネスで重要になると思うので、そういったことに注力していきます。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/08/20 09:00 https://markezine.jp/article/detail/36961

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