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2021年、最も優れたデジタルコミュニケーションを行った企業は? 第2回JDCアワード発表

 1月20日、WebやSNSなどデジタル上で発生したクライシス(危機や重大なトラブル)を研究するシエンプレ デジタル・クライシス総合研究所は、優れたデジタルコミュニケーションを行った企業を『第2回ジャパン・デジタル・コミュニケーション・アワード』(JDCアワード)として選定、表彰した。

 同アワードは5000人の一般ユーザーのアンケートを元に、2021年の1年間でデジタル・コミュニケーション(=危機管理対応も含む)において優れた対応を行い、ブランド力向上やブランドの棄損防止に成功した企業をノミネート選出。広報・マーケティング業界の専門家が審査員を努め受賞企業を決めるもの。

審査員一覧
審査員一覧

 以下に受賞企業と概要をまとめる。

ロイヤリティ醸成賞:ヤッホーブルーイング

選定理由
ネット通販での販促活動において、UGCを活用する新しい取り組みを行い、よりブランドの世界観に合ったUGCの創出に力を入れ商品の魅力が伝わるUGCを増やした。また、それらをECサイトに載せることで購入を後押しする手法が秀逸で「日経ビジネス」に掲載されるほか、各方面から注目を集めた。

審査員コメント
SNS時代で最も影響力があるが企業のマネジメントが難しいユーザーの声。それを見事に一緒にコンテンツ化していったことに拍手。やれそうでやれないことを、あっさりとやってのけた。(鹿毛 康司氏氏/株式会社かげこうじ事務所 代表取締役)

クロスメディア賞:大日本除虫菊

選定理由
新聞広告、TV-CM、ラジオCMとすべての広告のクオリティーの高さに称賛の声が上がった。毎回SNSでも話題になるCMの数々は一般公募アンケートでもキンチョーといえば「面白CM」「突っ込まずにはいられない」と人気で投票数を伸ばした。

審査員コメント
同社らしいアイロニーとウィットに富んだユーモアのある施策である。それぞれの媒体が持つ価値というものがあるが、最近ではネットに押され気味である新聞の価値というものをうまくネタにし、そしてそれがネットで話題になるということまで計算にいれていると思われる。(高広 伯彦氏/社会情報大学院大学特任教授 マーケティングコンサルタント)

エンターテインメント賞:パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス

選定理由
SNSでの“ぶっちゃけ発言”が話題となった。「1129(いいにく)」の語呂合わせから、Twitterでは企業アカウントや一般ユーザーが「#いいにくいことをいう日」のハッシュタグをつけて、普段言いにくいことを告白。ユニークな投稿で盛り上がる中、特に大きな反響を呼んだのがドン・キホーテの『ぶっちゃけ安くないのもある』と自虐投稿し、反響を得た。

審査員コメント
クスッと笑えるこの自虐投稿は、コミュニケーションにおけるディスクロージャー(情報開示)戦略の好事例といえます。情報開示の世界潮流は、透明性、正確性、誠実さであり、一見不都合なこともあえて積極的に開示することにより、中長期的にステークホルダーと良好な関係を結ぶことができます。(大杉 春子氏/日本リスクコミュニケーション協会 代表理事)

SDGs賞:日清食品ホールディングス

選定理由
インパクトのあるCMの数々が注目された。毎回新しさがある、何か気になる、そんなCMの数々は常にSNSでも話題になり、SNSで拡散されることまで綿密に計算された宣伝戦略が正に秀逸であると称賛の声が集まった。また「フタ止めシールの削減」という取り組みにおいて、ユーザーへのユーモアを忘れずに「猫耳」としてネコのイラストを入れるといった手法を取ったこと、さらにはそのネコの中にレアキャラである「チベットスナギツネ」を入れることで継続的に話題となるよう発信し注目が集まった。

審査員コメント
日清さんのSNS活用はすでに別格の域に達している印象もありますが、特にフタ止めシールの廃止の発表の仕方は、単にSDGsおしではないネットでの話題化を意識した日清さんらしい素晴らしい発表だったと思います。(徳力 基彦氏/noteプロデューサー ブロガー)

JDC審査員賞:寄席支援プロジェクト(落語協会・落語芸術協会)

選定理由
寄席支援プロジェクトにて、「一年中開いて落語家が修業する寄席の文化を残すために」と、一般社団法人落語協会・公益社団法人落語芸術協会の両協会が異例に手を組み、寄席への寄付金を集めるクラウドファンディング「寄席支援プロジェクト」を立ち上げられたことが大きな話題に。落語家全員でのSNS発信や、寄席の生配信をするなど、SNSの活用も秀逸と注目された。

審査員コメント
伝統文化の存続のピンチを、クラウドファンディングで救おうという取り組み。一見するとミスマッチな組合せのようだが、「お旦」のクラウド化とすれば伝統との継続性も見出せる。寄席定席への支援金引渡しの様子や会計報告をするなど、支援後の透明性を確保されている点にも好印象。(沼田 知之氏/西村あさひ法律事務所 弁護士)

優秀賞受賞(※50音順)

 カゴメ/サイエンス/サントリー食品インターナショナル/シャープ/ダイキン工業/DiDiモビリティジャパン/東ハト/ナウル共和国政府観光局/日産自動車/日本ケンタッキー・フライド・チキン/日本マクドナルド/ファミリーマート/不二家

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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MarkeZine(マーケジン)
2022/01/20 14:45 https://markezine.jp/article/detail/38168

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