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JINS、AIによる未来予測型経営システムの本格運用開始 小ロット多数展開でも欠品と過剰在庫防ぐ

 2月7日、ジンズ(以下、JINS)は、商品欠品によって顧客の要望に応えできないことや、過剰在庫によって商品廃棄が発生してしまう状況を改善するため、アクセンチュアが提供しているAIを活用した経営判断支援ソリューション「AI Powered Management Cockpit」をカスタマイズし、日本国内で本格運用を開始した。

 経営目標や管理指標に対する進捗状況を一覧表示し、未達になる見通しの場合にはアラートを出して、達成に向けた対応策をAIが複数提示する。さらに、それぞれの対応策を講じた場合の効果も併せてシュミレーションされる。

 JINSは、より多くの顧客の要望に沿った最適なメガネを提案できるよう、小ロットでバリエーションに富んだアイウエアを多数展開している。一方で、こうした事業形態は需要予測がしづらいという側面があることに加え、アイウエアという商品特性上、使用年数が長く、買い替え予測の精緻化が困難という課題を常に抱えていた。

 これまでは業務担当者の知見や経験則を体系化することで、課題に対して需給コントロールの改善を繰り返してきたが、追加生産が間に合わず欠品することや、在庫消化が予測通りに進まず商品の過剰在庫が発生することを完全に防ぐことはできていなかった。

 こうした現状を踏まえつつ、今後のグローバル化をより加速させていくため、グローバルで統一されたPSI計画(生産・販売・在庫を同時に計画すること)の策定を可能とするための需給コントロール改革に2020年から着手。

 1年強にわたるPDCA高度化の試験の結果、欠品による販売ロス(売り逃し)の約65%削減(粗利金額ベース/2019年比)、廃棄ロスの約10%削減(除却・評価損含む/2019年比)が確認された。(※)こうした試験運用を経て、AIと人による経験則を融合し、検証結果も反映してカスタマイズした独自システムの本格運用を開始した。

 ※過去実績との比較結果。当該施策だけではなく、全体での効果。

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2022/02/07 18:00 https://markezine.jp/article/detail/38289

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