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[新連載]UXデザインの視点を応用 全社の関心を高めながらワークショップを行うための体験設計とは

ボトムアップのプロセスにおいて有効なUXデザインの視点

 ボトムアップで策定していくことを前提にすると課題になるのが、いかに参加するメンバーの関心や参加意欲を高められるかということです。

 いきなりワークショップの実施をアナウンスしても、関心やモチベーションにばらつきがあるとワークショップ全体のアウトプットの質に大きく影響してしまいますし、とくにオンラインにおいては場の空気感の醸成に苦労することも予想されます。

 また、ワークショップ体験の印象がネガティブなものであれば、その後に策定された言葉の納得感にも大きく影響してしまうでしょう。さらに、ワークを通じてアウトプットされたものをブラッシュアップしていくプロセスには一定の期間が必要であるため、策定のプロセス全体を通し、関心を維持するための工夫が重要になってきます。

 つまり、ワークショップそのものだけでなく、その前後の体験もポイントになるということです。その観点において、UXデザインにおけるジャーニーマップなどの手法を応用することで、効果的な体験とアウトプットにつなげることができます。

「UXの期間」を軸にワークショップ前後も含めた体験を全体的に設計する

 ではどのようにして、UXデザインをボトムアップの行動指針策定プロセスに応用していけば良いのでしょうか。具体的には「UXの期間」を軸に考えていくことで、全体的な体験を意識しながら設計を行うことができます。

 「UXの期間」とは実際に利用している期間だけでなく、その前後の期間や体験の印象の蓄積をふまえ、幅広い時間軸でUXを捉えるという概念です。UXの専門家や研究者がUXについての議論をまとめた「UX白書」によると、UXの期間は4つに分けられています。これらを端的に説明してみると、次のようになります。

  1. 予期的UX:実際に体験する前にどのようなことを想像するか。
  2. 一時的UX:実際の体験においてどんな印象を持つか。
  3. エピソード的UX:体験を振り返った時にどんな印象を持つか。
  4. 累積的UX:期間全体を回想した時にどんな印象を持つのか

 たとえばワークショップの開催を1ヵ月前に告知し、当日いきなりワークショップに取り組んでもらう場合には、前提となる情報のインプットやモチベーションにばらつきが出てしまい、ワークでパフォーマンスを発揮することが難しくなってしまいます。

 そこで「UXの期間」の視点をもとに、全社イベントを「告知時」「開催前」「開催時」「開催後」の4つの時間軸で体験を大まかに設計することで、体験全体を通して望ましい体験をつくりだすための視点を共有することができます。

 次の図は、ヘイが実際に作成したものです。このUXの期間を軸に必要なアクティビティやデザインすべき体験の全体像を整理していきます。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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MarkeZine(マーケジン)
2022/06/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/39216

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