7月1日よりマイクロソフトの新年度がスタートした。スタートにともないプレス向けに発表会を開催。代表取締役社長 樋口泰行氏より今期のマイクロソフトの経営戦略が語られた。
中期経営方針として掲げたテーマは「地に足のついた」革新による確実な成長だ。
法人向けのビジネスでは、企業IT市場におけるソリューションビジネスの拡大を図る。パートナーとの連携をより強化していくことで、マイクロソフトのソリューションをより多くの企業に導入していく考えだ。
一方、注目のコンシューマビジネスについては「コンシューマー&オンライン事業部」を新設。PC、携帯、テレビ、オンラインなどを連携させることで、新たな価値を提供していくと語った。オンライン広告もこの部隊で担っていく。
この中期経営方針に沿って、マイクロソフトは今期の事業を推進していく。特に営業体制については「今まではブランド力に頼ってた部分もあったが、今後はパートナーとの関係をより強化して営業活動を行なっていきたい」(樋口氏)と力強く語った。
最後のQ&Aでは「ビルゲイツ氏引退の影響は?」という質問がとんだ。この質問に対し樋口氏は「社会貢献に多くの時間を費やすとの報道がでているが、ゲイツ氏のソフトウェアに対する情熱は衰えていないと思う。ゲイツ氏の引退は事前に十分な時間をかけての決断であり、今後のマイクロソフトに影響はない」と述べた。
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