ネオマーケティングは、5月16日、「スポーツの推し活」をテーマにインターネットリサーチを実施した。
同調査では、対象の国内スポーツリーグを月に1回以上の頻度で試合観戦をしていると回答した人に対し、推し活をしている対象の存在について尋ねた。
約3人に1人が特定の個人に対して推し活を実施
まず、特定の個人に対する推し活について調べたところ、していると答えた人は33.9%となり、約3人に1人は特定の個人に対して推し活をしていることがわかった。
特に男女ともに20~30代は半数近くが推し活をしており、他の年代に比べると「マスコットキャラクター」への推し活も多い傾向にあった。
推し始めたきっかけ、「画面を通して試合を観戦していて」が6割超
次に、「特定の個人への推し活または特定のチームを応援している人」を対象に推し始めたきっかけを尋ねた。
その結果、きっかけとして最も多いのは「画面を通して試合を観戦していて」が63.3%で、次が「試合会場で生観戦していて」が32.7%と続くなど、スポーツでの推し活は試合観戦をきっかけに発生していることが推察される。
20~30代においては、「動画サイトでおすすめに流れてきて」の割合が23.4%と他の年代に比べて特に高いため、動画サイトで流れてくるものを見ることで推し活につながっていることがわかる。
応援しているチームへの消費額、20~30代は約46000円
次に、応援しているスポーツチームに対して使っている年間金額について調べた。
その結果、推し活をしていない(チーム全体のみを応援している)人全体の年間使用金額は約18,000円であるのに対し、推し活をしている人全体の金額は約32,000円であることがわかった。
特に、推し活実施者の中でも20~30代は年間で約46,000円を使っており、他の年代と比較しても年間で使っている金額は多い傾向にある。
推し活実施者全体の約7割が、推しが所属しているチームも応援
最後に、推し活と所属チームの応援について調査を実施した。その結果、特定の個人に対して推し活をしている人は、その推しが所属しているチームについても81.7%は応援しているという結果になった。このことから個人への推し活とチーム全体を応援することは近い存在であることが推察できる。
加えて、推し活実施者全体の約7割が、推しが所属しているチームも応援していると回答。チーム全体へのファン化にも推し活からのルートは主流であることが考えられる。
【調査概要】
調査の方法:ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWebアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳~79歳の男女のうち、国内のスポーツリーグを(シーズン中に)月に1回以上の頻度で試合観戦している人、特定の個人への推し活または特定のチームを応援している人。(スクリーニング調査では:全国の20歳~79歳の男女に実施)
※対象の国内スポーツリーグ:プロ野球(セ・リーグ/パ・リーグ)、Jリーグ(J1/J2/J3)、WEリーグ、Bリーグ(B1/B2/B3)、Tリーグ、Vリーグ、ジャパンラグビー リーグワン、日本ハンドボールリーグ
有効回答数:スクリーニング調査13,886人、本調査1,200人
調査実施日:2024年4月25日(木)~2024年4月26日(金)