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Instagram運用2.0──アルゴリズムに依存しないクロス戦略

ストック型・DM起動単価・2次利用…プロに聞く「Instagram運用×インフルエンサー施策」の連動

 この5年間で大きく変化したInstagramの理想的な運用方法について、専門的な支援に実績を持つSAKIYOMIが解説する本連載。今回はアカウントの運用とインフルエンサーマーケティングの連動について解説する。

インフルエンサーマーケによくある「三つの課題」

 前回記事では、Instagramのアカウント成長の手法として、初期段階のコンセプト設計と、フィード投稿、リール投稿の役割・改善手法を解説しました。今回のテーマは「アカウントの運用とインフルエンサー起用施策をどのように連動させるか」です。課題を整理し、有効な手法について解説していきます。

 前提として、インフルエンサー施策からインプレッション(imp)を獲得し、フォロワーを増やし、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を生むという手法は、もはや目新しいものではありません。しかし、その効果を最大化するためには、これまでの手法を見直し、新しい視点を取り入れる必要があります。

 インフルエンサーマーケティングは、企業がインフルエンサーに対してPRを依頼するという形が一般的です。しかし、この手法にはいくつかの問題点があります。次の三つは特によく挙げられるケースです。

PRしてくれるインフルエンサーが増えない

 最終CVまでの責任をメディア側(インフルエンサー)で持たないとならないため、売れやすい商品にPRが集まりやすいという構造にあります(特に高単価商材はPRしづらい)。

効果測定ができない

 フィードなどでPRを依頼する際に、固定費としてフォロワー単価(1円~2円)を支払うことは多いですが、実際にどれだけサイトに訪れたか、そこからどれだけのCVが生まれたかわからないため、多くの企業でPR案件のPDCAが回せていません(成果が出ていないのに報酬を支払っている可能性が高い)。

質の高いCVが取れない

 最終CVまでの責任をメディア側(インフルエンサー)に持たせてしまうことで、「無理矢理にでも売ろう」という力が働き、過度なPRや行きすぎた表現での訴求に。これにより、実際の商品やサービスとのギャップが生まれ、LTVが短くなってしまいます(最悪の場合、クレームにつながってしまう)。

 では、インフルエンサーマーケティングの効果を最大化するためにどのような策、他施策との連動が必要なのでしょうか。

「ストック型」の設計でアカウントに良質なコンテンツを拡充

 一つは、インフルエンサーの投稿するコンテンツを「ストック」させてもらうことです。

 以下の図のように、企業のオウンドアカウントにインフルエンサーのUGC投稿をストックしていくことによって、訪れたユーザーの購買の疑似体験が生まれ、意思決定を促進できます。Instagramの自社アカウントが購買率(CVR)を最大化する役割を果たせます

画像を説明するテキストなくても可
インフルエンサーコンテンツにより購買率を最大化する運用(クリックすると拡大します)

 このようなストック型のインフルエンサーマーケティングの効果をさらに伸ばすためには、CVにつなげる「導線設計」と、インフルエンサーにとって重要な「成果地点」をアレンジすることも重要です。

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この記事の著者

下村 健太(SAKIYOMI)(シモムラ ケンタ)

2020年、学生時に立ち上げ時のSAKIYOMIへ長期インターン生として参画。大学院卒業後、運用代行事業のマネージャーを務め複数者のコンサルティングに従事。運用代行の納品責任者を経て現在、事業責任者を務め、100案件、150名組織の事業開発に携わる(参考:ブログYouTubeチャンネル)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/31 07:00 https://markezine.jp/article/detail/46323

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