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水野貴明の“技術から学ぶ”アクセスログの読み方

アクセス解析に悪影響を与える「ユーザーエージェント偽装」


まとめ

 前回と今回にわけて、リファラー情報とユーザーエージェント情報の二つの情報を例に、それがどういう目的で偽装され、それに対してどう向き合っていけばいいのかということについて考えてみました。繰り返しになりますが、アクセス解析は決して100%すべてのログを解析できるわけではなく、たくさんのログを統計的に処理して「おおよそ」の傾向をつかむためのものです。

 したがって、おかしなデータが少しくらい混じっているくらいなら、あまり気にせずにいたほうがいい場合もあります。通常ウェブサイトというのは、広く一般に公開しているものですから、ある程度そういったアクセスはあるものです(もちろん、公開範囲を限定しているページに対してのアクセスの場合はまた話が違ってきます)。しかし、あまりに目に余るようなケースでは、解析の際にそれらのログを取り除いたり、時には特定のアクセスに対してアクセス制限をかけたり、といった必要が出てくるかもしれません。

 こうしたおかしなアクセスのパターンはさまざまあり、それに気づくには、ある程度の経験は必要になるでしょう。常にアクセスの動向に気を遣い、日々の変化に注意を払っていることで、そうした異常や変化に気づく力もついてきます。また、解析の結果だけでなく、興味を引くような出来事が起こったら、時にはもとのログを見てみる、といったことも、できる限りやっておくと、何か問題が発生した際に、力を発揮できるでしょう。

【この記事とあわせて読みたい!】
アクセス解析を利用した“悪意”ある宣伝手法「リファラースパム」

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この記事の著者

水野 貴明 (ミズノタカアキ)

1973年東京生まれ。バイドゥ株式会社勤務の兼業テクニカルライター。学生のとき に父親が買ってきたパソコン(マイコン)と出会い、コンピュータとの付き合い を開始。大学は有機化学、大学院では分子生物学を学ぶも、就職で再びコンピュータの道を進むことになった。その後インターネットの普及により、様々な方に出会う機会を得て1999年より執筆活動を開始。 http://d.hatena.ne.jp/mizuno_takaaki/

 

著書
『アクセス解析でホームページの集客を極める本』 水野 貴明著、 ソーテック社、2005年3月 
『詳解RSS~RSSを利用したサービスの理論と実践』 水野 貴明著、ディー・アート、2005年8月

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/08/20 12:46 https://markezine.jp/article/detail/4847

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