Similarwebは、2025年7月29日に新たなWeb分析機能を発表した。
今回の新機能は、ChatGPTやPerplexity、Copilot、Geminiなどの生成AI経由で企業サイトへ流入したトラフィックのデータと、ユーザーがAIチャットボットで入力したプロンプト内容の可視化を可能とするものだ。
生成AIの普及により、ユーザーが従来の検索エンジンではなく生成AIチャットボットを活用して商品やサービスを検索する事例が増加している。この変化により、企業にとっては「検索順位」だけでなく、「生成AIの回答に掲載されるか否か」が新しい認知経路や競争軸となっている。
Similarwebが新たに提供する機能は、AIチャットボット上でどのような質問(プロンプト)が発せられ、そのプロンプトからどのページへ誘導されたかを分析できる点が特徴だ。

さらに、ChatGPTやPerplexity、Geminiなどのサービスごとに自社サイトへの流入シェアを数値で把握し、競合他社との比較も可能となる。これにより、「生成AIに強いドメイン/弱いドメイン」や、自社のAI経由流入構造の全体像を把握できる。

企業はこれらの分析データを活用することで、従来のSEOに加えて「生成AIから選ばれるコンテンツ」についても可視化し、サイト構造やFAQ、スキーママークアップの改善、コンテンツ戦略の最適化に生かせる。
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