日本マーケティング・リサーチ協会(以下、JMRA)は2025年10月2日、創立50周年を記念するアニュアル・カンファレンスを明治記念館(東京都港区)で開催する。今回は「Next DepARTure ─これまでの50年、これからの50年─」をテーマとし、リサーチ業界の歩みと今後の方向性について、業界内外の多様な視点から議論を行う。

基調セッションでは、早稲田大学商学学術院教授の恩藏直人氏、JMRAの五十嵐幹会長、高山佳子副会長、マクロミル 上席執行役員の西部君隆氏らが、データ活用・生成AI・業界イメージなどリサーチ業界を取り巻く課題や将来展望を討議。公益社団法人日本マーケティング協会(JMA)によるマーケター調査結果も交え、今後の業界発展へのヒントを探る。
AIに関するパネルディスカッションでは、インテージや日経リサーチなど各社から登壇者が参加。AIがリサーチ業務をどう変えるのか、現場の課題や将来像について意見が交わされる。また、AI・データ品質をテーマに、EU新AI法やグローバルデータ品質(GDQ)イニシアチブに関する最新動向、倫理指針、データ品質維持の重要性についても紹介される。
若年層リサーチの分野では、SHIBUYA109 lab.の長田麻衣氏が、消費価値観や最新の消費動向「界隈消費」へのリサーチ事例を発表する予定だ。他にも、JMRA委員会による研究発表、海外の先端事例、スポンサー企業によるミニセッション、参加者同士の交流を深める情報交流会など、多彩なプログラムが予定されている。
おすすめのプログラム
-
次の50年のDepartureへ -展望と課題を徹底討論-
登壇者:日本マーケティング協会理事長 恩藏直人氏 他 -
SHIBUYA109 lab.式 若年層との向き合い方
登壇者:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント SHIBUYA109 lab.所長 長田麻衣氏 -
調査の未来を守るために ― インターネット調査サステナブル宣言2025 若者に選ばれなければ、調査の未来はない。
登壇者:株式会社マクロミル 村上智章氏 -
AIはリサーチをどう変えるのか? 技術の最前線から未来を読み解く
登壇者:株式会社インテージ 二瓶哲也氏 -
AI and Data Quality: Transforming Research
登壇者:英国市場調査協会(MRS)専務理事 Debrah Harding氏 -
~新ビジョン策定~人を・企業を・社会をインスパイアする産業への進化
登壇者:クー・マーケティング・カンパニー 音部大輔氏 他
JMRAアニュアル・カンファレンス2025
- テーマ:Next DepARTure ─これまでの50年、これからの50年─
- 開催日:2025年10月2日(木)10:00~19:30
- 開催場所:明治記念館
- 入場料:無料(事前登録制)
- セミナー申込ページ
【関連記事】
・若年層の3割超が生成AIで「商品・サービス・企業」を検索・比較【メディアリーチ調査】
・日本IBM、CMO調査でAI活用の課題が明らかに 構想と実行のギャップが成果を阻害
・楽天インサイト、調査の分析を2種類のAIアシスタントが支援する「楽楽リサーチャー」の提供を開始
・博報堂が集英社・講談社・小学館と連携 Z世代向けマーケティングサービス「Z習慣EDIT」提供
・指名検索を意図的に増やす新手法「検索創出型マーケティング」とは?