2025年8月22日、博報堂の組織横断型プロジェクト「ヒット習慣メーカーズ」は、集英社・講談社・小学館3社からなるMDAM戦略委員会と連携し、企業によるZ世代ターゲットへのマーケティング活動を、一気通貫でサポートする新サービス「Z習慣EDIT」の提供を開始した。
消費のあり方が「モノ」から「コト」へと変化し、SNSを起点としたトレンドの変遷が速く、消費者の嗜好も多様化している。特にZ世代においてはこの傾向が強く、商品の一過性ではなく、継続的に利用される「習慣化」が企業のマーケティング課題となっている。
「Z習慣EDIT」では、博報堂の生活者データ分析や同社グループのヒット習慣メーカーズが持つ知見、そして出版社各社が保有する雑誌アーカイブデータやSNSを中心としたファーストパーティデータを活用。生活者視点に加え、メディア視点を組み合わせてトレンド分析から習慣化までのプロセスを一貫して支援する。

同サービスの特徴は以下の3ステップで構成される。
1. 予測(生活者インサイト×メディアインサイト)
博報堂テクノロジーズと共同でSNS上の消費者データや、MDAMが提供する雑誌アーカイブデータを分析。社会全体の動きや兆しを捉え、トレンドを多角的に把握する。

2. 設計(マーケター・クリエイター視点×エディター視点)
マーケター視点だけでなく、出版社各社の編集部との連携により、新商品・サービスの設計段階からメディアでの扱われ方までを考慮。実際の生活者やメディアの意見を反映し、習慣化されやすい設計を志向する。

3. 拡散(社会記号化×ペルソナアプローチ)
社会に響く記号やテーマを開発し、マスメディアやデジタルメディアを横断した統合コミュニケーションを展開。狙ったペルソナ層に向けた拡散戦略を講じる。

本サービスには、「non-no」「ViVi」「CanCam」などZ世代の読者を持つ媒体のノウハウやモデル、リアルな視点が活用されるなど、編集力とデータ活用が強みとなっている。
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